清潔感は服装以上に基本的なものだけに、自分では気づかないことが多いですよね。親しい人に指摘されて初めてわかったりします。

 あれは20代半ばの頃でした。遅く来た青春を謳歌しようと思っていたら、中学校時代の男友達から「鼻毛が出ているくせにモテたいとか言うな」と電車の中で笑われました。彼は僕より背が低いので、近くにいると見上げる形になり、余計に気になったのでしょう。当時、僕が口説いていた女性も同じように思っていたはず。恥ずかしい……。今では出かける前には鏡を見て入念にチェックしています。鼻毛カッターも持っていますよ。

 今年のはじめには妻から「口が臭いよ」と言われたので、久しぶりに歯医者に行きました。いい加減な歯磨きが原因で歯肉炎にかかっていたようです。徹底的に治療してもらい、歯磨きも改善しました。デンタルフロスもときどき使っています。おかげで、口臭はかなり軽減したと思います。

 人のふり見てわがふり直せ、ですよ。男性のみなさん、自分の身体や持ち物をもう一度チェックしてみてください!

 清潔感をクリアしたら、洋服のサイズを確認しましょう。良岡さんによれば、コンプレックスが原因で体に合わない洋服を無意識のうちに選んでしまう男性も少なくありません。

 「お腹が出ているのを隠すためにダブダブの服を着ていたり、背が低いのを気にして大きすぎる洋服を買ってしまったり。洋服はコンプレックスをうまく隠してくれるものですが、隠し方が間違っているのです」

 自分でジャストサイズがわからないのであれば、店員さんに聞きましょう。ちゃんとした店であれば現代風の着こなしも併せて教えてくれるはずです。

 「女性は色にも敏感です。誰しも年齢とともに肌の色はくすむものなので、地味な色の洋服ばかりだと老けて見えてしまいます。特に上半身に明るい色を持ってくるのがポイントです。ジャケットは誠実に見える紺色でも構いませんが、シャツやネクタイ、チーフ、ストールなどに明るい色を取り入れてみてください。せめてネクタイは仕事とは違ったものにしましょう。お見合いのプロフィールなどで相手の女性が好きな色を事前に知っている場合は、その色をどこかに入れるのもおすすめです。気遣いをしてくれていることに女性はうれしく思いますよ」

 男性が身だしなみやファッションに気を配るためには何よりも「自信」が必要だと僕は思います。「どうせオレはカッコ悪い。モテない」と思っている男性は服装にも無頓着になり、ますます女性から避けられてしまうという悪循環に陥るのです。

 そこから抜け出すためには、本人が心構えを変えることに加えて、女性の助けが要ります。来週は、「男性をカッコ良くするために女性ができること」を良岡さんと話し合います!

取材協力:ビジョンスタイルYOU
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