こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」(パソコンの方はこちらをクリック)のコラムをお届けしているライターの大宮です。こないだ先輩の「お見合いおばさん」と雑談をしていました。すごく良心的な価格とサービス内容で活動している女性です。

 「いま入会したら私に紹介できる素敵な人はいますか、と聞かれることが多いよ。でも、うちは少人数でやっているし、常に同じ会員さんがいるわけじゃないから、そんなことを聞かれても困る。条件がいい会員さんほど早くカップルになって退会したりするので、半月後にどんな会員さんがいるのかは私にもわからない。入会してくれたタイミング次第なの。本当に『ご縁』なのよ」

 この女性は「だから今すぐにうちに入会しろ」などと言っているわけではありません。お見合いおばさんに直接会ってみて縁を感じたら入ればいいし、感じなかったら入らなければいい。ただし、「誰を紹介してくれるのか」を問うのは早計、と言いたいのです。ブランド名や宣伝文句に惑わされるのではなく、自分の感覚と責任で判断し、果敢に行動することが大事なのだと僕も思います。

 その点で、我がオネット(大宮ネットワーク)の新会員である原田尚子さん(仮名、35歳)は「持っている人」ですよ。ちょうど女性会員の枠が1つ空いているときにメールをくれました。文章も丁寧かつ常識的な内容です。僕は大いにご縁と好感を覚えました。原田さんも僕の記事(この連載ですね)を楽しく読んでくれているようです。

 面談してみると、ちょっと「こじらせ系」だけど可愛らしくて感じの良い人でした。美大出身で書店勤務という肩書にも個人的に惹かれます。僕の周りには体育会系よりも文化系の男性が多いので、ご指名の山本啓二さん(仮名、32歳)とは何も起こらなくても他の男性をご紹介できるかもしれません。

 さっそく山本さんに「お付き合いではなく、知り合いになる前提で会ってみませんか」打診したところ、いつものように重厚かつ前向きな返信が来ました。

 <面談の申し込みを頂戴し、大変有難く思います。それと同時に、記事の影響力(?)に驚いております。いただいた候補日ですが、18時以降に会議と仕事上の飲み会があるため、別日程でしたらお会いさせていただきたいと思います。例えば、翌日の日中でも結構です。なお、原田さんに関しまして、何かご提供可能な情報(年齢、趣味など)がございましたら、ご教示頂けますと幸いです。基本的には、特に意識せず、友人を増やすというスタンスで臨ませていただければと思います>

 お見合いというか「お知り合い」の場所は、山本さんの事前調査によって新宿駅前の「椿屋珈琲店」になりました。以下、山本さんの「選んだ理由」です。

<落ち着いた雰囲気。カジュアルすぎない。席数も比較的多め。駅から近い。
なお、候補としてはいくつか検討してみましたが、
・ごみごみしている
・昭和レトロ感が強く、万人受けしない
・「婚活!」という感じが強い
・駅から遠い
 などの理由により、結果として上記の椿屋珈琲店にさせていただきました>