こんにちは。毎週「お見合いおじさんは見た! 」のコラムをお届けしているライターの大宮です。僕はいま、オネット(大宮ネットワーク)と称して男女それぞれ4名までを定員にメンバーを募り、相談にのったりご紹介をしたりする活動をしています。その一部をこの場で記事にさせてもらっていますが、入会も紹介もすべて無料です。お茶代や食事代は割り勘にしています。

 僕はあくまでアマチュアですから、「身銭を切ってでもお世話したい。この人になら良い相手を紹介できるかも」と感じた人しか誘っていません。それでも友だちからは「どうしてそんな面倒くさいことをやっているの?」と不思議がられることもあります。「好きだから」としか言いようがないですね。個人の恋愛話を聞くだけでも好きなのに、お手伝いというかお節介まで堂々とやれて、こうして仕事にもなっている。一石二鳥とはこのことですよ。旅行が大好きな人が旅行ガイドを企画・執筆しているのと同じです。

 さて、我がオネットの男性メンバーは4名で満員ですが、女性メンバーは1名の空きがあります。無理に枠を埋める必要はないのですが、「いい人」がいたら誘おうとは思っているのです。

 そんなときに見知らぬ女性からメールをもらいました。原田尚子さん(仮名)としておきましょう。

<突然のメールで失礼します。都内在中の原田と申します。問い合わせはこちらでよいのか分からなかったのですが、オネットの山本さんとお見合いしてみたいと思い、ご連絡しました。私自身は書店勤務の35歳です。もし、可能であれば嬉しいですが、無理でも今後の記事を楽しみにしてます。「お見合いおじさんは見た!」を最近知り、いつも楽しく拝見しています。同じように頑張る人の話が励みや参考になります。これからも頑張って下さい。>

 とっても感じ良い文面ですよね。目的と自己紹介が簡潔にして的確ですし、優しい気遣いも感じられます。常識と知性がある大人の女性なのだと文章だけでわかりますよ。個人的には書店勤務というところにも心惹かれました。

 ただし、山本啓二さん(仮名、32歳)は我がオネットの大事なメンバーです。まずは僕が原田さんと面談する必要があります。東京での滞在場所である門前仲町までお越しいただくことにしました。