すみません、なんだか説教臭くなってしまいました。僕が言いたいのは、運勢で一喜一憂するよりも、目の前にある現実の人間関係を大切にしたほうが人生は豊かなものになるということです。飲み会に誘ってもらってそこそこ楽しめたら幹事の人にお礼のメールを送る、ぐらいの実践でいいんですよ。幹事は「今回の飲み会は盛り上がったかな。来てくれた人は楽しんでくれたかな?」と不安に思っているものなので、参加者からメールをもらったら救われたような気持ちになります。そして、メールをくれた人は次もまた何かに誘おうと思うでしょう。次の飲み会で素晴らしい出会いがあったとしても、運気とはまったく関係がありません。

 男女それぞれ定員4名の我がオネット(大宮ネットワーク)も人間関係だけで成り立っています。お見合いや合コンのセッティングなどのお世話をしているわけですが、基本的には「僕が女性だったらお付き合いしてみたい男性。僕が独身だったら二人きりでお酒を飲みたい女性」にしか声をかけていません。

 男女では基準が少し違いますが、「素直で誠実。常識はあるけれど遊び心もある人」が僕好み。成果(成婚)がなかなか出なくても、のんびりと付き合っていけますからね。

 オネット会員に紹介する人も同じです。僕はいろんな人にインタビューをする仕事だし、趣味は会食なので、独身の男女と出会うことも多いほうだと思います。その中で「この人はいいな! また会いたい」と感じる瞬間があります。個人的に仲良くなってしまうこともありますが、かわいいオネット会員に紹介したくなることも少なくありません。

 先日は、ある仕事で広告代理店勤務の村上真澄さん(仮名、29歳)とゆっくり話す機会がありました。スポーツが好きだという健康的な女性で、大きな瞳が印象的です。僕の仕事に気持ちよく協力してくれました。率直かつ愛嬌のある人柄の真澄さん。仕事をがんばりつつも結婚願望も高まっているとのこと。気概のある男性が好みのようです。

 僕はすぐにオネット会員の山本啓二さん(仮名、32歳)を思い出しました。大手メーカーを辞めて社会人大学院に通い、経営コンサルティング会社に転職した経歴を持つ啓二さん。成長意欲を常に持っていて、恋愛や結婚の相手にも同等のものを求めています。真澄さんの高学歴・高職歴はむしろプラスに作用するはず。しかも真澄さんは啓二さんが求める「少しだけ年下の女性」です。引き合わせてみましょう。来週に続く!

イラスト/つぼいひろき