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ヒラリー、アンチ票で敗北 現代の働く女性像とズレ?

2016年11月23日

激戦区・オハイオから米大統領選を振り返る

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米大統領選での敗北表明に向かう民主党のヒラリー・クリントン (C) 代表撮影/UPI/アフロ

 本当に接戦だった――。

 得票数では、わずかとはいえヒラリー・クリントンがドナルド・トランプを上回っていた。アメリカの選挙方式である「選挙人制度」(各州でより多くの得票数を獲得した候補がその州の選挙人数すべてを獲得し、選挙人の獲得数の合計がより多い候補が勝利する制度)がなければ、ヒラリーが大統領になっていた。

 「まさか、こんなことになるとは――」「不安で仕方がない。思わず涙が流れた」

 大統領選の激戦区であり、今回の選挙の行方を大きく左右した州の一つ、ここオハイオでも、こんなことを話す人は少なくない。

 にぎやかな雰囲気で始まった開票速報を流すテレビ番組も、トランプが勝利する州が増えていくと、司会者もコメンテーターたちも「まさか」と顔がこわばっていくのがわかった。選挙の様子を知らせる街の電光掲示板に目をやりながら、信じられないといった様子で立ちすくむ人たち。アメリカに大きな“ショック”が駆け巡った。

 11月8日の投票日から時間がたった現在でも、トランプ批判のプラカードをかかげるデモは全米約50カ所で起こり、お隣カナダの移民局ホームページにはアクセスが殺到、一時パンク状態になったという。多くのメディアでは、これまでの政治に対する国民、特にワーキングクラスの怒りが今の政権に向けられ、トランプを新大統領に担ぎ上げたと報道されているが、怒りの矛先はむしろこれから大統領になるトランプ氏の方に向いているように見える。

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小路夏子
小路夏子(しょうじなつこ)
日経BP社で雑誌編集記者として約9年間働いた後、夫の仕事の都合で渡米。突然放り込まれた米国での生活を通して、日本人には珍しい現地の文化やトレンドなどを執筆(イラスト/千葉さやか=Panchro.)
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