日本の国民食といえるカレーは、レトルトカレーとしても大人気。中でも、昨今、注目されているのが“ご当地レトルトカレー”だ。町おこしの一環として、地域の特産品や食材を使用して製造されたご当地レトルトカレーは、全国で2000種類を超えている。食材そのものの知名度を上げることはもちろん、地域の活性化を高めることで経済効果をもたらす。また、地産食材をアピールすることで、他の地域との差別化も図りやすい。今や大手食品メーカーが手掛けるレトルトカレーの人気を上回る一大産業になっている。

 ご当地レトルトカレーを取扱う専門店もここ数年で増えている。今年3月、東京・西浅草にリニューアルオープンした「カレーランド」はご当地レトルトカレー約600種類を揃え、さらには24時間対応のご当地レトルトカレー自動販売機を併設させて早くも話題沸騰中だ。

 今回は、人気のご当地レトルトカレーに着目し、27種類を食べ比べ。日本だけではなく、カレーの種類も豊富な東南アジアのご当地レトルトカレーも揃えた。

北は北海道から南は熊本県まで。さらには東南アジアと幅広く用意。価格は230~600円の商品だ
北は北海道から南は熊本県まで。さらには東南アジアと幅広く用意。価格は230~600円の商品だ

 味や香り、具材、価格、パッケージなど、総合的に採点。食べ比べランキングBEST3も発表します!

食べ比べをしたのは、この4人!
牛田うっしぃ
パクチーハウス東京 店長
牛田うっしぃさん
パクチー好きから絶大なる人気を誇り、メディアにも多数登場している東京・経堂の「パクチーハウス東京」の店長。雑穀アドバイザーの資格も取得し、レシピ開発なども手がける。旅好きで、アフリカ女子会「corogirl」主宰でもある。

大迫ゆかり
ラジオパーソナリティー
大迫ゆかりさん
「FMやまと」にて、ラジオナビゲーターを務めて16年。現在は情報番組「スマイル♪」木曜日担当。イベントMC、ナレーション、ブライダルの司会も行う。 また、みずから飲食店に訪問し、取材をして作り上げるラジオ番組内のグルメレポートには定評があり、ファンも多い。

古川 音
飲食ライター
古川 音さん
マレーシアに4年間住んでいた経験を生かし、「マレーシアごはんの会」を結成し、定期的に料理教室を開催。総合情報サイトAll Aboutではマレーシアのオフィシャルガイドも務める。飲食に関する取材・執筆活動を精力的にこなしている。

伊能すみ子
フードアナリスト
伊能すみ子さん
アジア料理を得意とし、旅をしながら食の楽しさを探究。スパイス、調味料、オリーブオイルなど、知識を生かしてメディアを中心に飲食情報の提案や執筆を手がける。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、スパイス料理のレシピを担当。

 いざ実食。ご当地感たっぷりの食材を使ったカレーとは?