ヘルシーな食材とハンドメイドにこだわった「プレミアムなメキシカン」

 近年、ファストフード業界にも、メキシカンブームが巻き起こっている。その流れを受け、大手コンビニチェーンでもメキシカンが取り入れられるなど、身近なものとなってきた。中でも手軽でありながら上質感のあるメキシカンの「プレミアムファストフード」が人気だ。

グズマン・イー・ゴメズの「ブリトー」(レギュラー800円/ラージ1200円)
グズマン・イー・ゴメズの「ブリトー」(レギュラー800円/ラージ1200円)

 「ブリトー」は、タコス同様、現地では日常生活に欠かせないソウルフードのひとつで、米や肉、野菜、豆、チーズなどの具材をトルティーヤで巻いた料理。片手で手軽に食べられるため、仕事の移動中やゆっくりランチの時間を取ることができないという忙しい女性にぴったりだ。さらに、栄養バランスが良く、野菜をたっぷりととることができるのもうれしい。

 昨年、東京・原宿にオープンした「グズマン イー ゴメズ」では、素材と製法にこだわった、ファストフードでありながら上質なメキシカンを手軽に食べることができる。同店は2006年にオーストラリアで誕生し、世界で50店舗以上を展開。従来のファストフードと異なり、フレッシュな食材とハンドメイドにこだわった「プレミアム感」が特徴だ。

 「ワカモレなどのサルサは、作り置きせず、当日の朝にスタッフが手作りしています。また、チキンやビーフなどは、具材ごとに煮込みやマリネでしっかりと下ごしらえしてから、グリルで焼きあげることでジューシーに仕上げています」と同店を運営するトランジットジェネラルオフィス広報担当の飯島大輔さんは語る。ファストフードでありながら味は本格的!というわけだ。

 同店の「ナチョス」もスナック感覚で気軽に食べられると人気だ。これは、コーンチップスにワカモレやピコ・デ・ガヨ(トマトやオニオンをレモンで味付けしたサルサ)をトッピングした料理。残業などで小腹が空いたときの軽食にも最適だ。ビールとの相性も抜群なので、これからの季節、メキシカンでお花見なんていうのもよいかも。

グズマン・イー・ゴメズの「ナチョス」(レギュラー800円/ラージ1350円)
グズマン・イー・ゴメズの「ナチョス」(レギュラー800円/ラージ1350円)

 これらのメニューは、オーストラリア本国の味を忠実に再現。サイズだけは日本人の感覚に合わせ、現地のミニサイズをレギュラー、レギュラーサイズをラージサイズとした。フィリング(具材)は、ブリトー、ナチョスともに、チキン、ビーフ、フィッシュ、ベジタブル、スパイシーチキン、スパイシーポーク、スパイシービーフステーキの7種類から選べる。

 また、メニューにサルサソースやトッピングを自由に加えて、オリジナルにカスタマイズできるのも魅力。ブリトーの米は、玄米にも変更でき、炒めた野菜を加えてボリュームアップすることもできる。オーダーごとに違う組み合わせを試してみるのもおすすめだ。

 さらに同店では、「本場のメキシカンのおいしさとラテンカルチャーを広める」というコンセプトのもと、店内をラテンポップ調のインテリアやアートを飾り、NYのDJによる最新のラテンミュージックのBGMを流すなど、店内全体からメキシコ文化を感じられる。

 現在、ニューヨークやシドニーなどの都市では、ヘルシーで上質な素材を使用したファストフードを集積した都市型フードコートがあるが、日本にはまだない。トランジットジェネラルオフィスでは今後、こうした「プレミアムファストフード」の都市型フードコートの展開を検討している。「私たちの味を多くの人に体験してもらうことで、メキシカンがランチとしてメジャーとなるような情報発信をしていきたい」とのこと。

 メキシカンは、アボカドやパクチーなど、美肌や健康によいとされる食材を使った料理が多く、不足しがちな野菜もたくさん食べられるので、忙しく働く女性にぴったり。普段の食生活にメキシカン取り入れれば、きっと新しい発見があるはずだ。

※価格は特記がない限り、すべて税抜です。

取材・文/GreenCreate