英語メニューは当たり前、 増える「インバウンド対応店」

 日本政府観光局(JNTO)の発表によれば、2015年1~11月の訪日外客数は1796万人に達し、過去最高を記録。インバウンド(訪日外国人)市場の盛り上がりをうけ、飲食店でも多言語表記やハラル(イスラム教で許されたもの)に対応するところが増えている。

 東京・秋葉原の「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」もそのひとつ。ここは家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」を中心とした商業施設「ヨドバシAkiba」8階のレストランフロアで、昨年11月にリニューアルオープンした。

和食や焼肉、イタリアン、エスニックなどバラエティに富んだ全30店舗がそろう「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」。
和食や焼肉、イタリアン、エスニックなどバラエティに富んだ全30店舗がそろう「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」。

 「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」は、インバウンド対応に積極的だ。メニューの多言語化(中国語・英語)や外国人スタッフの配置を進め、旅行会社からのツアー団体客(20~50名)のランチやディナーの予約も受け付けている。インバウンド顧客は全体の約25%を占めているそうだ。

「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」内の「但馬屋」の英語メニュー。
「ワイワイグルメ ヨドバシAkiba」内の「但馬屋」の英語メニュー。
 

 同施設を運営するヨドバシ建物AKIBA事務所の菅原英輔さんによれば「ヨドバシAkiba」全体の傾向としては、「以前は中国からのお客様が大半でしたが、現在はアジアのみならず欧米各国からのツアー客も増加。また、ビジネスで来日される方も年々増加しています」とのこと。2020年には五輪も控え、こうした飲食店でのインバウンド対応はますます広がっていきそうだ。


 新しい年はまだ始まったばかり。トレンドへのアンテナ感度を高めつつ、新しい食の世界を楽しんでいこう!

※価格は特記がない限り税抜きです。