忍耐の芽は固い。しかし最後に結ぶ実は甘く柔らかい

 大学受験に失敗し、浪人中に予備校の先生に教えてもらった言葉を、今でも鮮明に覚えています。

 忍耐の芽は固い。しかし最後に結ぶ実は甘く柔らかい。

 私たちを縛っているのは、実は私たち自身なのです。

 自分を取り巻く環境の変化や周囲の批判に怖じ気づく時や、環境が変わるたび、素の自分を出せずについ取り繕ってしまう時は、誰にでもあると思います。でも、あなたの言動が、心から信じていることで、素直に現れたものであれば、必ずその心は、誰かに通じます。結果はしばらく経ってからしか分からないかもしれませんが、努力の量なら数字で、具体的に測ることができます。

 失敗したら、自分に対してリベンジし、思い出を上書き保存する。そう心に決めるだけで、失敗という苦い現実も、「乗り越えることができるネタが、また増えた」という喜びに変えることができるのです。

 人生すべてネタだと思って、ぶつかりながらもチャレンジを繰り返せば、5年後、10年後にきっと、「あのときがあったから今がある」と心から思えるようになりますよ。

文/池田千恵 写真/PIXTA

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