「企画概要ラフ案を作る」を分解すると

告知文の目的、ターゲット、得たい結果を、もう一度打ち合わせ資料やメールを見直して考える
開催スケジュールを確認する
開催のために必要なスタッフ数を確認する
上司が資料を確認できそうな時間を調べる
来てほしいターゲットのニーズを調べる
ターゲットがどうなったらゴールかを考える
パワーポイントにする前に伝わる論理展開を考える
ノートにラフ案を書く
上司に一度チェックしてもらう
パワーポイントで資料を作る
資料を上司に最終チェックしてもらい、必要があれば修正する
明日の打ち合わせに備え、カラーで3部印刷する

 ここまで分解すれば、ここまでは自分ができる、これ以外は自分ではできない、という見極めができるので、人に仕事を振りやすくなります。例えば「上司が資料を確認できそうな時間を調べる」「来てほしいターゲットのニーズを調べる」「カラーで3部印刷する」という作業なら、頼もうと思えば他の人もできる仕事だな、と気付くはずです。仮にこれを自分一人でやることになったとしても、「今自分は人に振れることをやっている」「これは自分しかできない仕事だ」と意識するだけでも、今後の仕事の仕方が変わってきます。

 全部をたった一人でやろうと思うと大変ですが、すべきことを分解して、ここはできるけれど、それ以外は助けて、と言えるところまできちんと考えれば、実は「そんなに大変じゃなかった」と感じる仕事も多いのです。

 ちなみにこの分解スキルを磨けば、「すごく忙しいと思っていたのに仕事を終わって振り返ってみたら、結局何も進まなかった」という徒労感からも解放されます。なぜならば、仕事の「粒」が細かいので、一日仕事をしていて一個も粒を消せなかった、ということはあり得ないからです。仕事の粒が細かいと、進捗も見えやすくなるので、どうしてできたか、できなかったか、も分析することができます。仕事の粒を「終わった!」と消せる達成感もたくさん味わうことができますよ。