「粒」が細かければ、作業プロセスは見える化できる

 「自分でやったほうが早い」と思ってしまって仕事を抱えがちな人は、自分が普段どのように仕事をしているかという作業プロセスを、実はよく分かっていないことが多いのです。手順を踏んで考えながら仕事をするのではなく、なんとなく仕事をして、なんとなくできてしまうから、その手順をわざわざ考えるのがまどろっこしく感じてしまうわけです。

 しかし、この面倒臭さから逃れていては、いつまでたっても自分で仕事を抱えてしまうことになり、忙しさから逃れられません。ここでいったん、自分の普段の仕事を細かく分解してみるクセをつけましょう。

 例えば、あなたがイベント会社の社員だったとしましょう。

あなたがイベント会社の社員だったら (C) PIXTA
あなたがイベント会社の社員だったら (C) PIXTA

 一般ユーザーを集めたイベント企画をクライアントに提案するために、明日の10時の取引先の打ち合せまでに企画概要のラフ案を提出しなければいけない、という場合、「企画概要ラフ案を作る」と考えると、すべきことの「粒」が大きくて人に作業を振ることはできません。ラフ案を作るまでの手順を分解し、「粒」を細かくしていきましょう。

 次のページでは、具体的な「粒」をお見せします。