身近な人にヒーローインタビューを

 では具体的に、人の「当たり前」を言語化、共有化するにはどうしたら良いでしょうか。ひとつのアイディアが今回紹介する「ヒーローインタビュー」です。「この人の仕事ぶりを真似したいな」「すごいな」と思っている人がいたら、ランチにでも誘い出して、次のような要領で質問してみましょう。このテンプレートを使うと、ポイントをつかみやすく、かつ自分にも応用が利く形にまとめることができます。インタビューされた側も、このように順を追って質問してもらうことで、自分の考えを話ながらまとめやすくなります。

Step1
●●ができるようになるための秘訣をひとことで言うと何ですか?
(ひとことで答えるのが難しそうな場合は「3つポイントがあるとすれば何ですか?」と聞くと良い)

Step2
どうしてその秘訣が重要なのですか?

Step3
具体的にその秘訣を使ってものごとを成功させたエピソードを教えてください
(いつ、だれが、どこで、なにを、どうして、どのように)

Step4
なるほど、ポイントは●●なんですね。どうもありがとうございます!

 これは、「新聞は読むだけでなく発信するために活用しよう」でも紹介した「PREP法」に、5W1H:いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)を組み合わせたものです。もれなく、ダブりなく、かつ要点をついた質問ができるテンプレートです。