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発信力に自分独自のオリジナルメソッドはいらない

2016年2月19日

あなたの過去の経験から沁みだした「出汁」は何ですか

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 SNSなどで発信するときや、仕事上で意見を言う機会があったとき、次のような悩みを持つ人がいます。

●自分がやっている仕事内容や趣味、意見は平凡すぎて、周囲と比べても特筆することもないので、一体何を発信したらいいか分からない

●いざ発信しようと思うと「良いことを」「役に立つことを」という気持ちがプレッシャーとなり、結局何もできないまま時が過ぎてしまう

 このように「発信」や「プレゼン」というと身構えてしまうのは、世の中にまだない、自分にしかないオリジナルのアイディアを、ゼロから考え出さなければならないと思うプレッシャーからきているのではないでしょうか。

そもそも世の中に「完全オリジナル」なんてものは存在しない

 実はゼロから作った自分だけのメソッドというのは、この世の中には存在しません。人類が地球に生まれて数百万年。自分のアイディアなんて、過去の誰か、世界の誰かがもう考えているよねと思ったことはないでしょうか。

 しかし、今まで数十年生きてきた経験を掛け合わせ、あなたの「あり方」「信念」「経験」がブレンドされて沁み出してくるものは、あなただけのものです。ちょっと例えは微妙かもしれませんが、あなたなりの「出汁(だし)」はあるはず。全ては掛け合わせと思えば、ゼロから何かを生み出さなくていいと少しラクになりませんか?

 あなたの「あり方」「信念」「経験」。それらをしっかりと棚卸しして明確化させることがあなたのオリジナルの出汁となっていくのです。

 SNSなどでは記事や投稿のひとつひとつの反響が分かる指標がつき、可視化されるようになりました。匿名でも自ら発信することで周囲の反応を見ることもできます。有名であろうとなかろうと、発する言葉が相手に伝わり、相手の琴線に触れたとき、想いは加速度的に拡散していきます。自分の思いとは裏腹にとんでもない方向に火の粉がふりかかったらどうしよう……など反応が怖いという気持ちも分からなくもないですが、逆に言うと反応してもらえるということは、自分の試みを無料でマーケティングデータとして収集できることでもあるわけです。

「出汁」はちょっとずつ掛け合わせれば深みがでる

 発信があなたの「出汁」だとすると、出汁はちょっとずつ合わせることでより深みがでます。今までのあなたの経験を棚卸しして、ちょっとだけ自慢できることを掛け合わせてみたら、もしかしたら面白いものになるかもしれません。

 私自身の経験ですが、私は学生時代から社会人になってもしばらく、料理研究家を目指していたことがありました。とはいえ、大学で学んだことは別分野。料理の世界で修行していたわけでもありません。私よりすごい人は山ほどいる中で、料理研究家として生きていくためにどう戦略をとるべきかを考えていました。

 そのときのアイディアは「発酵熟成」をキーワードに、ちょっとずつ資格を取っていくというものでした。●日本酒 ●ワイン ●チーズ ●パン ●ビール ●マクロビオティック など、それぞれの専門家として頂点に立てなくても、それらを掛け合わせてトータルの楽しみ方を提案し、料理とお酒の相性に特化した知識を提供する人は当時それほど多くなかったのです。

 これらの資格を少しずつ取得し、ブログで発信したところ、会社員をしながらラジオ出演の依頼をいただいたり、雑誌に掲載されたり、会社の許可を得て週末だけ料理教室を開催することができるようになりました。

 料理研究家の道を断念したプロセスについては、過去の連載「ひとり力の作り方」でも書いたので割愛しますが、ひとつの分野で圧倒的なナンバーワンになることは難しくても、少しずつの知識を掛け合わせて実力を発揮できれば、それはあなただけのオリジナルになり得るのです。

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Profile
池田千恵
池田千恵(いけだ ちえ)
株式会社 朝6時 代表取締役。
慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や官公庁、個人に向け、図を活用したプレゼンテーション資料作成術、企画書作成術や会議進行術など、「伝わる」コミュニケーション全般について指南。女性のキャリア形成、ダイバーシティなどをテーマに講演、著述活動も行う。『絶対! 伝わる図解』(朝日新聞出版)、『描いて共有! チーム・プレゼン会議術』(日経BP社)などプレゼン・図解に関する著書多数。最新刊は『朝の余白で人生を変える 』(ディスカヴァー21)。
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