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上司をうまくマネジメント 最も重要なのは「聞き方」

2018年2月15日

語尾を変えるだけで伝わり方が変わるテクニックも伝授

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 上司のちょっとした「いいところ」を見つけてほめようと思っても、考え方の違いが顕著になると、なかなか相手の話を素直に聞けないという人も多いのでは? しかし、そんなときだからこそ身に付けてほしいのが「聞く力」。ビジネスコーチの谷益美さんによると、まずはしっかりと相手の意見に耳を傾けることも、ボスマネジメントの一環なんだそうです。

曖昧な反応は状況を悪化させてしまう

「聞く=同意」ではないと心得て、ボスマネジメントで上司と協同関係を結びましょう イラスト/北村みなみ

 ここまで「ほめ方」についてお話ししてきて、職場で「ほめて」「ほめられる」ためには、信頼関係を築くことが大切だということが、お分かりいただけたと思います。

 前回「キライな人をつくらない方法 こちらから○○するだけ」に引き続き、上司にうまく動いてもらうための「ボスマネジメント」についてお伝えしたいと思いますが、今回は「ほめ方」とは少し離れて、信頼関係を築くための「聞く力」についてお話しします。

 皆さんは上司と話をしていて、自分と相手の意見が違うと分かった場合、どんな対応をしていますか?「はあ、そうですか」と曖昧に返答して目を泳がせたり、目をそらしたりしていませんか。もしくはすぐに反応して、「でもその場合は……」と、即座に自分の考えを言ったりしていませんか。

 どちらも普段のコミュニケーションではありがちな場面ですが、これでは状況を悪化させてしまいます。

 まず、前者のように曖昧な対応をすると、上司はさらに同じ話を続ける可能性があります。心の中で、「これ以上その話はしないで。どうか雰囲気で察してください」と思っても、ほとんどの場合、気付いてもらえることはないでしょう。

 なぜなら相手からすると、思うような反応が返ってこないので、「この部下は自分の言っていることを理解できていないのかな?」と、心配になるからです。そして理解できていないと判断したら、「分かるようにもう一度説明しなければ!」と考え、同じことをより丁寧に、より詳しく話し始めます。

 この悪循環を回避するためには、相手に「この人は自分の言っていることを理解してくれた」と思わせることが大切です。

 たとえ自分が違う意見を持っていたとしても、まずは「〇〇さんは×××と思っているんですね。なるほど、勉強になりました」と言ってみてください。相手の主張を簡潔にまとめて言葉にすることで、上司も「この部下は自分の意見を理解しているな」と思い、安心します。

 「聞く力」はボスマネジメントとしてだけなく、あらゆるコミュニケーションにおいて役立つスキルなので、この機会にぜひ身に付けてみてください。

語尾を「す」に変えるだけで印象が変わる

 一方、後者のように「でも……」とすぐに自分の意見を伝えてしまう人も同様です。まずは一呼吸置いて、上司の主張を受け止めてみましょう。

 もちろん、自分が話を聞いたからといって、相手が必ずこちらの話に耳を傾けてくれるわけではありません。しかし、一度は受け止めないと、自分の意見を聞いてくれる可能性が限りなくゼロに近くなってしまいます。

 すぐに自分の考えを述べるのではなく、「〇〇さんは、×××という考え方なんですね、なるほど」と、いったんは受け止める。そして、「〇〇さんの意見を聞いて、私なりに考えたことがあるんですが、お話ししてもいいでしょうか?」と、相手の了解を得てから話すようにしてみてください。そうすれば、自分の考えを聞いてくれる可能性がグンと上がります。

 また、相手に自分の意見を伝えるときには、「語尾」にも注意しましょう。

 例えば、「×××じゃないですか?」という言い回しのように、語尾の「か」を強調する話し方は、少しきつい印象を与えます。ですから言い方がきつくなりがちな人は、語尾を「か」ではなく「す」で止めるのがオススメです。「それは×××じゃないです?」と言うと、ずいぶんと柔らかい口調になりますよ。

 ちょっとした工夫ですが、語尾を調整するだけで、相手に与える印象が違ってきます。自分の考えをスムーズに伝えたい人は、話し方のクセに気付き、少しずつ改善していきましょう。

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Profile
谷益美
谷益美(たに・ますみ)
ビジネスコーチ。Office123代表、香川県生まれ。一般企業の営業職を経て2005年独立。早稲田大学ビジネススクール、岡山大学非常勤講師。専門はビジネスコーチング及びファシリテーション。全国の企業、大学、官公庁などで年間約200本の対話型研修を行う。著書「リーダーのための!コーチングスキル」(すばる舎)、「タイプがわかればうまくいく! コミュニケーションスキル」(総合法令出版・枝川義邦共著)、など。
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