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上司をマネジメント 気持ちよく動かす「ほめ方」とは

2018年2月1日

「幸せのハードル」を見直して、上司を上手にマネジメント

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 ビジネスコーチの谷益美さんから、「ほめ方」を学んでいく本連載「気持ちよく人を動かす『ほめ方』レッスン」。第5回の今回は、上司を動かす「ボスマネジメント」を紹介。「ありがとうございます」や「お疲れさまです」「○○さんのおかげで……」など、感謝とねぎらいの気持ちを伝えれば、上司に意見が通りやすくなるかもしれませんよ。

感謝とねぎらいの言葉を上司にかけよう

部下が上司をマネジメントする、「ボスマネジメント」を試してみましょう イラスト/北村みなみ

 「上司とコミュニケーションがうまく取れない」「イマイチ意見や企画が通りづらい」と思っている人は、上司をほめて動かす「ボスマネジメント」を試してみませんか?

 ほめるといっても、「上から目線で評価する」という意味ではありません。いつもとは少し違った見方をして、上司のちょっとした「いいところ」を見つけたり、コミュニケーションの取り方を工夫したりして、関係性を自らより良くマネジメントすることを提案したいのです。

 まず試してほしいのは、上司に「感謝」や「ねぎらいの言葉」をかけること。

 「そんな基本的なことがボスマネジメント!?」と思うかもしれませんが、「ありがとうございます」や「お疲れさまでした」などの言葉は、身近な人ほど抜けてしまいがち。毎日顔を合わせる職場の上司も例外ではなく、意外と感謝やねぎらいの気持ちを忘れてしまうことが多いのです。

 そもそも上司は、普段あまり感謝をされない存在。部下を育成し、いい結果を出せるように導いていくことが役割の一つでもあるので、部下をサポートしても感謝の対象になりづらいのが現実です。それどころか、「フォローをするのが当たり前」と思われていることも多く、自らもそれを当然のこととして受け入れている人が多いように思います。

 でも、だからこそ改めて「ありがとうございます」と言われると、うれしいのではないでしょうか。相手が自分を尊重してくれていると分かったら、自分も相手を大切にしようと思えるもの。「この部下の意見なら聞いてみよう」と、徐々に気持ちが動いていくはずです。

 上司が「どういう気持ちで仕事をしているのか」「どんな気持ちで部下に接しているのか」などを想像し、感謝とねぎらいの言葉を伝える。これが、ボスマネジメントの第一歩です。

「幸せのハードル」を下げると、感謝できることが増える

 ところで、上司が部下をサポートすることは、本当に「当たり前」のことなのでしょうか。一度、冷静に考えてみましょう。

 「契約を取るために、上司が営業先に同行してくれた」
 「自分の失敗をフォローするために、顧客に頭を下げてくれた」
 「企画は通してもらえなかったけど、次に生かせるアドバイスをくれた」

 これらは一見、上司としては普通の対応のように思えます。しかし、職場によっては当然ではない会社もあるでしょう。自分一人ですべての責任を負い、誰もフォローしてくれない、助言をしてくれない状況を想像してみてください。上司のサポートを受けられる状況が、実はとても幸せなことだと気付けるはずです。

 このように、どんなことに価値を見いだすのか、感謝するのかは、それぞれの「幸せ」を感じるハードルの高さによって決まります。今の自分の状況が、本当に「当たり前」のことなのか。知らず知らずのうちに、「幸せのハードル」を上げ過ぎていないか。一度、ゆっくりと見直してみてください。

 幸せのハードルを少しだけ下げてみると、上司に「ありがとうございます」と言えることが増えていきます。「ありがとうございます」や「お疲れさまです」は、毎日でも伝えられる感謝とねぎらいの言葉。ぜひ習慣化して、上司との関係性を築いていきましょう。

 時には「○○さんのアドバイス、とても勉強になりました」「○○さんのサポートのおかげで契約が取れました」「いつもフォローしてくれて助かります」など、以前の記事「みんなから好かれる人は、必ず『ほめ上手』 コツは?」でお教えしたIメッセージ(アイ・メッセージ)にバリエーションを加えて感謝を伝えてみるのもいいですね。

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Profile
谷益美
谷益美(たに・ますみ)
ビジネスコーチ。Office123代表、香川県生まれ。一般企業の営業職を経て2005年独立。早稲田大学ビジネススクール、岡山大学非常勤講師。専門はビジネスコーチング及びファシリテーション。全国の企業、大学、官公庁などで年間約200本の対話型研修を行う。著書「リーダーのための!コーチングスキル」(すばる舎)、「タイプがわかればうまくいく! コミュニケーションスキル」(総合法令出版・枝川義邦共著)、など。
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