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日経グッデイ・最新カラダのはなし

お酒は控えるべき?乳がんとアルコールの関係とは

2016年9月20日

飲む量が増えるほどリスク増、ただし肥満の方が影響は大きい

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この連載では、毎週火曜日に健康・医療専門サイト「日経Gooday」編集部の取材から、元気になる最新のカラダの話をお届けします。

 女性の乳がんに対する危機意識が高まっている。昨年は、タレントの北斗晶さんが乳がんを発症していたと大きく報道された。さらに先々週、声優・水谷優子さんが乳がんのため死去した。女性にとって乳がんは、身近にあるとても怖いリスクだ。その乳がん、実はアルコールと深い関係があるという。そこで今回は、お酒と乳がんの関係についてまとめた。

アルコールの摂取は乳がんのリスクを高めるという。これは本当だろうか(©My Make OU -123rf)

 昨年、タレントの北斗晶さんが乳がんに罹患したことを発表されたことで、今まで以上に乳がんに対する危機意識が高まった。その影響もあって乳がん検診を希望する女性で、乳腺科の予約が取りにくいという状況がしばらく続いていたという。筆者も年に一度は必ず乳がん検診をしているが、このときばかりは検査結果が陰性であっても不安になったし、夫からも再度の検診を勧められた。いつも元気印の北斗さんと、乳がんというフレーズが当てはまりにくいからか、この一件は、女性はもちろん、パートナーのいる男性にとっても衝撃的だったようだ。

乳がんの罹患率が急上昇している

 乳がんとは乳腺から発生するがんで、ご存じのよう乳房にできる。乳がんの約70~80%は女性ホルモン(エストロゲン)の刺激が主な原因とされている。昨今は初潮が低年齢化すると同時に、閉経年齢が上がっており、エストロゲンにさらされる年数が長くなっている。こういった背景から、乳がんの罹患率が上がっている。

 実際に、1980年と2003年のデータを比較してみると、乳がんの罹患率は明らかに増えており、さらには40歳以降、特に閉経後の乳がんが増えていることがわかる。2015年のデータによると乳がんに罹患した人は8万9000人と、80年代の実に4倍以上に増えているのだ。

年齢別乳がん罹患率の推移(※国立がん研究センター がん対策資料センター資料より作成)

 もはや乳がんは珍しい病気ではない。そして恐ろしいことに、「乳がんは飲酒とふか~い関係にある」という。実は当コラムでも以前、このことを少しだけ紹介している(「健康効果というと、なぜ赤ワインばかりが取り上げられるのか」の回をご参照ください)。このとき話を聞いてから、個人的にずっと気になっていた。

 その後、周囲の女性、何人かにこの話をしたのだが、ほとんどの人は知らなかった。ううむ、世の中の女性の多くはリスクがあることを知らずに、お酒を飲んでいるのか。ここは事実とそのリスクの度合いをきちんと探求せねばならない。そこで、日本乳癌学会理事長で、昭和大学医学部乳腺外科教授、昭和大学病院ブレストセンター長の中村清吾教授に詳しい話をうかがった。

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