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日経グッデイ・最新カラダのはなし

日本酒をそのまま化粧水にする驚きのスキンケア法

2016年3月22日

大吟醸より純米酒がいい!? 余ったお酒を塗るだけで効果あり

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日本酒により肌がきれいに保たれるということから「杜氏の手はキレイ」――。そんな話を聞いたことはありませんか。女性なら「日本酒」の成分が入った化粧品が多数登場していることもご存じですよね。しかし、日本酒に肌にいい効果があるというのは本当でしょうか。そしてどんな効果があるのでしょう? 直接肌に塗ってもいいのか……。日本酒の美肌効果について、エッセイストであり酒ジャーナリストの葉石かおりさんに教えてもらいました。

 かつて高級化粧品のCMのキャッチにも謳われたことがあるが、実際、日本酒造りに携わる杜氏や蔵人、蔵の女将の肌はきめ細かく、色白で美肌の人が多い。

 筆者自身、日本酒に関わる仕事を始めて15年になるが、20代の頃より遥かに肌のコンディションは良い。試しに昨年の年末に化粧品売り場で水分量をはじめとする肌年齢を計ってもらったところ、実年齢より10歳以上も若いという計測結果が出た。筆者はほぼ毎日のように日本酒を飲んでおり、日本酒コスメも愛用している。肌診断の結果を見て、「うーん、これは日本酒効果に違いない」と思った次第である。

日本酒造りに携わる杜氏や蔵の女将は美肌の人が多いという。日本酒が肌にいい効果をもたらすためというが、これは本当だろうか(©PaylessImages -123rf)

 同時に思い出したのが、私が幼い頃に出会った元芸者の高齢者の女性である。幼稚園から小学校低学年までの短い期間をすごした街はもともと宿場町で、若い頃に芸者を経験した高齢の女性が多く住んでいた。「タバコ屋のおばあちゃん」の愛称で親しまれていたその女性は、80歳をとうに超えているというのに、肌が抜けるように白く、まさに博多人形を思わせるほど。

 私が肌の美しさを褒めると、「芸者時代、客が飲み残した日本酒を手に取り、顔や首に化粧水代わりに塗っていた」と話してくれた。当時は未成年ゆえ、日本酒を手にすることはできなかったが、40余年経った今でも、彼女の肌の美しさと「日本酒は肌にいい」という話は克明に覚えている。

 そういえばこのところ、以前にも増して、日本酒の成分を入れた美容商品をあちこちで見かけるようになった。かの「獺祭」を醸す旭酒造(山口)も「手造り酒粕石鹸」を出しているし、「白鹿」(兵庫、辰馬本家酒造)が開発した日本酒由来成分「αGG」を配合した化粧品は、かねてから美のアンテナの高い女性から支持されている。

 日本酒は肌にいいのは本当だろうか。日本酒そのものを肌に塗って効果は出るのだろうか。日本酒のどの成分が効くのか――さまざまな疑問が頭に浮かぶ。

 そこで今回は、寛永二年(1625年)創業という老舗酒蔵である金沢「福光屋」の店舗事業部責任者・若月佐恵子さんにお話をうかがった。福光屋は、醸造アルコールを添加する日本酒が主流だった時期に「純米蔵宣言」をした先進的な酒蔵だ。自ら日本酒の研究所を持ち、1990年代から米発酵技術を生かした美容への研究を始めるなど、先端的な取り組みにも熱心な酒蔵として知られている。

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