◆チョコレートには赤ワインより多くのフラバノールが含まれている
ホント
フラバノールはポリフェノールの一種で、チョコレートやココアの主原料となるカカオ豆に豊富に含まれています。その含有量は下記の表のようになっており、チョコレートには赤ワインより多くのフラバノールが含まれています。
※より詳しくは、「チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?」をご覧ください。
◆フラバノールには「血圧低下」「抗動脈硬化」の働きがある
ホント
フラバノール含有量の高いココアを摂取すると、一酸化窒素が増え、血管拡張(血圧低下)、血小板凝集抑制(抗動脈硬化)などにつながることが分かっています。
また血圧低下について、2012年にそれまでの20の研究のメタ分析(複数の研究結果、研究データを計算してまとめる手法)が行われ、その結果、フラバノール摂取により、平均、収縮期血圧2.77mmHg、拡張期血圧2.20mmHgの低下が認められました。一般的に、収縮期血圧3mmHgの低下で8%の脳卒中の死亡率、5%の冠動脈疾患の死亡率、4%の全死因の死亡率のリスクが低減すると推定されています。
※より詳しくは、「チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?」をご覧ください。
◆フラバノールは「認知機能の改善」の効果が期待されている
ホント
フラバノールを少なくとも520mg、毎日摂取している高齢者は、認知能力の大幅な改善を示しました。つまり、フラバノールの摂取は認知機能を改善する可能性があるのです。
※より詳しくは、「チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?」をご覧ください。
◆どんなチョコレートでも上記のような健康効果が期待できる
ウソ
フラバノールの含有量は作物の品種タイプ、収穫後の処理、および加工技術に依存するため、製品によってフラバノールの比率がかなり異なります。
新鮮なカカオ豆や、醗酵したカカオ豆には、約10%のフラバノールが、カカオ豆を加工したココアパウダーには約3.6%のフラバノールが含まれます。
一方、市場にはフラバノールは苦いため風味が調整されたものが出回っています。成分調整ココアをたっぷり使ったダークチョコレートのフラバノール含有率は、わずか約0.5%。ミルクチョコレートやホワイトチョコレートには、フラバノールは低いか含まれていません。フラバノールが含まれていないとなれば、当然、本来フラバノールが持つ心血管疾患や高血圧への利点も残っていないのです。
※より詳しくは、「チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?」をご覧ください。