この連載では、健康・医療専門サイト「日経Gooday」編集部の取材から、元気になる最新のカラダの話をお届けします。年末年始はお酒を飲む機会が増えますが、気になるのは「体重」。お酒でどれぐらい太るのでしょうか。また、太らない飲み方はあるのでしょうか。酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、医師に聞いてきました。

お酒を飲むとなぜ太る? (C) PIXTA
お酒を飲むとなぜ太る? (C) PIXTA

 こんにちは。酒ジャーナリストの葉石かおりと申します。年末年始はお酒を飲む機会が増えますが、気になるのは「体重」です。

 お酒が好きな人は、「たくさん飲みたい」と思うもの。でも一方で、女性なら誰もが、太りたくないはずです。

 果たして、お酒を飲むと太るのか、太らない飲み方はあるのか? 「酒好き医師が教える最高の飲み方」という本のなかから、ダイエット専門医院「渋谷DSクリニック」の院長、林博之さんに聞いた話を紹介します。

 飲み会が続いて、体重が増えてしまったという経験がある人もいるでしょう。ところが、昨今のダイエット論のなかでは「お酒そのものでは太らない」という説もあります。いったい、どちらが本当なのでしょうか?

お酒と一緒につまみを食べすぎることが太る原因

 「お酒を純アルコールとして換算すると、1g当たり7.1キロカロリーになりますが、このうちのおよそ70%は代謝で消費されることがわかっています。これが『お酒そのものでは太らない』といわれる理由の一つ。ただ、ビール、日本酒、ワインなどの醸造酒には糖質・たんぱく質などが含まれており、そうしたお酒をたくさん飲めば、摂取するカロリーも当然増えていきます。やはり、『適量』を守ることが大切です」(林さん)

 ここでいう「適量」とは、純アルコールで20~40gで、日本酒に換算すると1~2合です。

 しかし適量を守ったとしても、「酒と一緒につまみを食べすぎる」と体重は増えてしまいます。林さんは、これが太る原因になると指摘します。