• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「今の時代は最悪」と感じる理由とは~社会オンチの世渡り論

2016年1月27日

深澤真紀×古市憲寿対談「今の世の中は最悪ではないのだけれど」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

本サイトでも人気だった連載「深澤真紀の女オンチ人生」を発展させ、女オンチに「男オンチ、社会オンチ」までをテーマにした書籍が、来月、刊行されることになりました。対談相手として加わったのは、若手の社会学者、古市憲寿さん。「女オンチ、男オンチ、恋愛オンチ、社会オンチ」について、語り合いました。

今回のテーマは「今の世の中は“悪い”のか」です。

深澤:「古市くんがネットやテレビで炎上するたびに思うのは、この人は「余計なことを言う楽観主義者」だなあということ。私にも同じようなところがあるから、炎上することがめんどうくさくて、なるべくそれを発言しないようにしてるんだけど(笑)

古市:そんなに余計なこと言ってるかな(笑)

深澤:私たちは「今の世の中はそんなに悪くない」「今の若者はそんなに悪くない」ということをずっと言ってるでしょう。

古市:だってそうだし。

深澤:そうなんだよね。「長い人類の歴史の中では、今はずいぶんマシな時代だ」と思っている楽観主義者だし、「なんでそれがわからないの?」と思うから古市くんはつい余計なことを言ってしまう(笑)

古市:余計なことなのかなあ。

深澤:たとえば、保守だろうとリベラルだろうと、「このままでは日本は終わりだ」って悲観したがる人が多すぎる。

古市:そう、なんでみんなこの世の終わりみたいな顔をしたがるんだろう。歴史の教科書読めば一瞬でわかるけど、どう考えても、今より悪い時代ばっかりじゃないですか。

深澤:「今、自分が生きている時代が最悪だ」って思いたがるのは、「ドラマティック願望」の一種だから、そのほうが気持ちいいんでしょうね。だけど古市くんも私も、自分の人生と社会をドラマティックにしたいとは思っていない。

古市:思ってない、めんどうくさいし。

深澤:「今の日本は、戦後最悪である」っていうニュースは、子どもの頃から聞き続けてる。そして老人になってもたぶん同じことを言い続けるでしょう。

古市:まあ、いつの時代もどう切り取るかで、いい面も悪い面もあるわけだからね。

深澤:もちろんその時代ごとに個別の問題はあるし、今の時代にもたくさんの問題はあるけど、「すべてを最悪」と言い切るのはおかしい。むしろ最悪だと思ってしまうことで、希望を失ってしまう若者だって多いから、逆効果だと思う。

古市:そう。そんなにひどくない。少なくとも江戸時代とかよりはよっぽどマシでしょ。飢饉の心配とかしなくていいし!

深澤:寿命むちゃくちゃ伸びてるし! 私たちの「ドラマティック願望」が低いのも、オンチだからかもしれない。

「どこに所属してるかよくわからない」

古市:オンチってことは、つまりイデオロギーからも自由ってこと?

深澤:イデオロギーから自由にはなれないでしょ。単純にイデオロギーに対してもオンチなのかも。

古市:イデオロギーという楽譜が読めないから、上手に歌えないってことかな。

深澤:そうかもしれない(笑)。だから、「深澤さん、どういうイデオロギーですか?」って言われたら、「クソ左翼のクソフェミニストのクソリベラルです」だって答えています。

古市:「クソ」って言い過ぎ。

深澤:左翼だってフェミニストだってリベラルだって、必要悪みたいなものでしょう。だからクソをつけて自戒しないと、危ないなと思ってる。

古市:ああ、自戒なんですね。

深澤:古市くんもよく「あなたは左なのか右なのか」って、迫られてるよね(笑)

古市:あれなんなんですかね。なんでみんな、あんなに踏絵のようになんかどっちかにしたがるんだろう。右か左かって、そんな簡単に分けられないでしょ。

深澤:以前古市くんに「深澤さんって、どこに所属してるかよくわからない」って言われたでしょう。

古市:言ったかもしれない。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
深澤真紀(ふかさわ・まき)・右
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで命名した「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。『輝かないがんばらない話を聞かないー働くオンナの処世術』、津村記久子との対談集『ダメをみがく――”女子”の呪いを解く方法』(紀伊國屋書店)など著書も多数。公式サイト http://www.tact-planning.com

古市憲寿(ふるいち・のりとし)・左
社会学者。慶應義塾大学卒業。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース博士課程に在籍中。内閣官房「国・行政のあり方に関する懇談会」「クールジャパン推進会議」メンバーなどを務める。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)
関連キーワードから記事を探す
人間関係の悩み働き方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ