メラニン分散させる新しい美白アプローチ

 シミや色ムラは、ターンオーバーの停滞などによって表皮の細胞内にメラニンが蓄積した結果、肌表面に現れるもの。そうしたメラニンのかたまりを小さく分散させる、新発想の美白剤が2017 年は登場して話題に。メラニンの量は変わらなくても、肌内部での分布が均一化することで、肌全体がムラなく明るい印象に変わっていく。

メラニン抑制の主なアプローチ
メラニン抑制の主なアプローチ

「ホワイトロジスト ブライト エクスプレス」(コスメデコルテ)

「ホワイトロジスト ブライト エクスプレス」(コスメデコルテ)
「ホワイトロジスト ブライト エクスプレス」(コスメデコルテ)

 コウジ酸とともに新開発の独自複合成分ブライトイコライザーを配合。

「ホワイトショット QX」(ポーラ)

「ホワイトショット QX」(ポーラ)
「ホワイトショット QX」(ポーラ)

 トラネキサム酸配合のシートマスクとフィルム状美容液のセット。透明感のある肌に。

2018年はこれが来る!?

「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」(医薬部外品)(資生堂)

「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」(医薬部外品)(資生堂)
「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」(医薬部外品)(資生堂)

 ニールワンや純粋レチノールなどの研究開発が進む、シワ改善の有効成分。2018年も大手メーカーから新コスメが登場する可能性大。シワ改善+美白効果が認められた「バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」(資生堂)に続くダブル効能も期待される。(2017年11月発売)

「VC100 ホットピールクレンジングゲル」(ドクターシーラボ)

「VC100 ホットピールクレンジングゲル」(ドクターシーラボ)
「VC100 ホットピールクレンジングゲル」(ドクターシーラボ)

 美白分野では「エラグ酸」や「コウジ酸」など実績のある成分を配合したコスメが復活の兆し。またビタミンC配合アイテムが増え、「フェイスマスクやミストなど、ヒットが出そう」(久木田さん)。

2018予測 シワ&美白などW効能も

 深いシワ改善の効能が認められた有効成分「ニールワン」と「純粋レチノール」を配合したコスメがポーラと資生堂からそれぞれ登場し、大ヒット。「新規47%、リピート率約2割と継続して使う人が非常に多い」(資生堂広報室の吉村智恵子さん)。シワ改善+美白コスメが発売になり、2018年は“W効能”が大きなキーワードになりそうだ。

日経ヘルス 2018年1月号掲載記事を転載
この記事は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

取材・文/やまきひろみ、日経ヘルス編集部 写真/渋谷和江、スタジオキャスパー 図版/三弓素青

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