薬膳=体調を考えて食べること

 さらに深く学ぼうと、北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)に入学。国際中医薬膳師の資格を取得した。

 池田さんが提唱するのは、無理なく毎日続けられる“ゆる薬膳”。「難しいイメージの薬膳ですが、考え方はシンプル。体が冷えるときには、ショウガなど温め効果がある食材をとる。疲れているときは、きのこなど疲労回復の食材を。要は、体調を考えて食べようということ。外食やお惣菜でも実践できます」。

サバジェンヌお薦め 広がる! サバ食品

「鯖スパイシーマリネ」(マリネット)

 缶詰より高い鮮度、風味を再現するために開発されたチルド商品。「トロさばのペスカトーレ」「炙りくん製さばのコンフィ」など10個セットで4580円(税、送料込)。

「おうちで魚バル」(武輪水産)

 粗挽きスパイスで仕上げたシメサバ。スライスして、サラダやパスタ、サバサンドに。700円(税別)。

「サヴァ缶」(岩手県産)

 震災の復興支援で開発された「国産サバのオリーブオイル漬け」。「レモンバジル味」「パプリカチリソース味」も入った6 缶セットで2560円(税別)。

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 池田さんが薬膳面から積極的に薦めているのがサバだ。中医学でサバは血を巡らせる「活かっけつ血」と呼ばれる食材。「シミや肩こり、冷え性改善が期待できます。同じ活血食材であるピーマン、タマネギ、ナス、ニラなどと合わせるのがお薦め。缶詰のサバにこれらをちょい乗せすると手軽です」。

 サバの魅力を伝えるうちに、サバ愛好家が集う「全日本さば連合会(全さば連)」の活動にも携わるようになった。現在は全さば連の広報として、サバイベントの開催や、メディアへの情報発信、サバ商品のコンサルティングなども手がけている。「多忙な日々ですが、サバパワーで疲労知らずです」。

日経ヘルス 2018年9月号掲載記事を転載
この記事は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

取材・文/中島夕子 写真/川田雅宏

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