日経ヘルスより、「体・食・美」にまつわる最新のグッズ情報をお届けします。今回は、ネットを賑わしている「腹筋女子」ブームを牽引するパーソナルトレーナーの山崎麻央さんをご紹介します。

「腹筋女子」ブームを牽引

パーソナルトレーナー
山崎麻央さん

1973年生まれ。東京・代官山にあるスタジオ「ソラーチェ代官山」代表。スタジオでは加圧トレーニングやピラティスを中心に、医師によるカウンセリングなど、オーダーメイドで心身のケアを行う。健康に関する自社製品の開発にも携わっている。山崎さんが監修した『#腹筋女子 お腹が割れたら人生変わった!』(講談社)。スタジオでは4月より「腹筋」に特化したグループレッスンをスタートした。


 今“究極のSNS映え”とネットを賑わせているのが、「腹筋女子」たちの美しく割れたお腹の画像。ブームを牽引する一人が、書籍『#腹筋女子お腹が割れたら人生変わった!』の監修者で、パーソナルトレーナーの山崎麻央さんだ。

 大学卒業後、外資系IT会社にシステムエンジニアとして勤務した山崎さん。結婚、出産後は退社し育児に専念したが、急な環境の変化もあって、片頭痛とめまいに悩まされ、気分が落ち込むような日が続いたという。そんなとき、「私が勤めるスタジオに筋トレに来ない?」と声をかけてくれたのが、トレーナーとして活動する親友だった。

 変化は如実に表れた。妊娠中に15kg増えた体重もストンと落ち、不調もなくなって、次第に心も穏やかになった。

 「妊娠・出産を含め、女性の心身はダイナミックに変化するから、ケアが必要。でもその頃は、子連れで安心して通えるトレーニング施設があまりなかった。だから、エクササイズだけでなく、食事やメンタルと、トータルにサポートする場所を8年前にその親友と作りました」

 そして昨年、新たな転機が訪れた。出版社からの依頼で、腹筋に関する本を出すことになったのだ。そこでパーソナルトレーナーの経験をベースに、開始前の「体脂肪率」と「筋肉量」によって、異なるトレーニング内容を考案。「ハードだと正しく動けず挫折しやすいし、ラクすぎると負荷が足りない。自分に合った強度が大切です」。例えば、体脂肪率が24%以上で筋肉量が少なめなら、初級編の筋トレに有酸素運動を加える。体脂肪率が24%以下で筋肉量が多ければ、中級編から行う。

 「実践した方からは、体に自信がついたことで、心も明るくなったという声が集まっています。理想の体形を手に入れて毎日をイキイキ生きる、そんな女性が増えたらと思います」

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 腹筋に効く中級レベルのエクササイズを教わった。

(1)椅子の座面横をつかみ、息を吸いながらひざを曲げる。
(2)吐きながら脚を伸ばす。(1)(2)を10回。
(3)ひざを左胸に向かって曲げる。吐きながら右斜め前に伸ばす。左右各10回。毎日1セット行いたい。

日経ヘルス 2018年6月号掲載記事を転載
この記事は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

取材・文/いなもあきこ 写真/福知彰子

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