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健康な人の便を移植、「潰瘍性大腸炎」の新治療法

2016年2月10日

20~30代に多く発症する“潰瘍性大腸炎”に朗報

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 病気の人の腸に健康な人の便を移植する「便移植療法(FMT)」。潰瘍(かいよう)性大腸炎などの難病に対する新治療法として2014年から臨床研究が始まり、注目されている。

 FMTでは、生きた腸内細菌の塊である便を患者の腸に直接移植する。治療法自体は以前からあったが、13年にオランダの研究結果が米国の医学雑誌に報告され、がぜん注目されることに。抗菌剤の長期使用で起こる偽膜性大腸炎に9割以上の治療効果があったからだ(下記グラフ)。これを受け、潰瘍性大腸炎などの治療にも応用されるようになった。

抗菌剤の長期使用によってクロストリジウム・ディフィシル菌に感染する偽膜性大腸炎に便移植治療を実施。その結果、1回の治療で81.3%、複数回では93.8%が治癒した。抗菌剤治療では3割程度の治癒率だった。(データ:Nood、et al., NEJM, 368: 407, 2013)

 潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性腸疾患の一つ。下痢や腹痛、発熱などの症状が続き、国の難病にも指定されている。患者数は年々増加し、16万人を超える。免疫異常などが原因とされる。

 順天堂大学医学部消化器内科では、14年から20歳以上の潰瘍性大腸炎患者にFMTの臨床研究を実施している。「約40人が参加。治療結果が判明している約30人のうち、移植1カ月後にはおよそ4分の3の患者で症状改善が見られた。副作用やトラブルもなく、手応えを感じている」と同科の石川大助教は話す。

順天堂大学消化器内科でFMTを受けた約30人の治療成績。FMTから1カ月後に、排便回数や血便などの症状スコア(15点満点)が3点以上改善した人は約4分の3。重症より中等症での改善例が多かった。
ドナーは専用の容器に便を入れ、提供。
便を提供する人の条件は?

ドナーはこれまで患者の家族に限られていたが、順天堂大学では今年8月から「20歳以上の健康な人」とした。血液と便の検査で感染症や寄生虫の有無を事前に調べる。

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