完璧主義タイプ

【ダイエットの敗因】目標が高すぎて頑張り疲れてリバウンド

 「このタイプは左脳の中でも物事を俯瞰(ふかん)して見ることができて、合理的。集めた情報を分析して本質を追求しようとする。読者の22%が当てはまった。データで効果を証明されたダイエット法なら納得して行える。自分を客観的に見ることができるので、ダイエットは着実に実行できる」と篠浦さん。

 自分がこうしなければとルールを決めたら、仕事でどんなに疲れていても、はってでもジムに行く、といった負けず嫌いな面もあり、頑張りすぎる傾向がある。

 このタイプにとってのストレスは、「理論通り遂行されないこと」と篠浦さん。ダイエットを行っても理論通りに結果が表れないと、自分のやり方が間違っているのか?などと考えて、ストレスになり、結局食に走ってしまったりすることがある。過度に自分を追いつめないようにしよう。

ダイエットを成功させるPOINT

● 目標達成までの期間を長めに取る
● 気持ち良さや見た目の変化も評価する
● 食事以外の方法でストレスを解消

 ダイエットは4タイプの中では成功しやすい。「理論派の頑張り屋さんだが、計画通りにいかないと『こんなに頑張っているのに』と暴飲暴食してしまうことがあるかも。体調などで体重の減り方が停滞することがあるので、数字だけを見ず、鏡で全身をチェックしてボディラインの変化も見て。行動を見返して、自分を褒めてあげることも大事です」と本島さん。

このタイプの机の上は?

【機能的な物を最小限】
機能性を重視するので、デジタル機器を好む傾向がある。「道具、装置、機械系が好きな人が多いタイプ。自己管理するのに便利で、機能的なもの、実用的なものを厳選して、きちっと定位置を決めておく」(伊藤さん)。


アンケート概要
2016年11月17日から12月12日までの26日間、『日経ヘルス』『日経ウーマンオンライン』の読者を対象にウェブで調査。回答者257人、平均年齢は42.1歳。脳タイプ別の読者の割合はアンケートで脳タイプが分かる項目に回答した255人を対象に編集部で集計。
この人たちに聞きました
篠浦伸禎(のぶさだ)さん
都立駒込病院 脳神経外科部長
国立国際医療センターなどを経て、2009年から現職。脳の覚醒下手術でトップクラスの実績を誇る。脳タイプについて詳しく書かれた『どんどん脳を使う』(エイチエス)ほか著書多数。

本島彩帆里(さおり)さん
ダイエットアドバイザー
産後ダイエットでマイナス20kgの減量に成功。インスタグラムのフォロワーは27万人を超える(2017年12月現在)。著書に『ぽかトレ ぽかぽかすれば体は勝手にヤセたがる!』(マガジンハウス)

伊藤勇司さん
空間心理カウンセラー
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。引っ越し業で1000件以上の現場を経験、部屋と心の相関性に着目し、心理的な側面から片付けを指導。著書に『人生が変わる!片づけ&掃除術 部屋は自分の心を映す鏡でした。』(日本文芸社)、『片づけは「捨てない」ほうがうまくいく』(飛鳥新社)。

取材・文/羽田 光(編集部) 写真/鈴木 宏 

日経ヘルス2017年2月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります