体を柔らかくするには、肩関節と股関節を同時に動かす「動的ストレッチ」が効果的。3分で体がみるみる柔らかくなる3ポーズを紹介します。

 前回記事「3分でたちまち柔らかくなる 体が硬い人のストレッチ」では、肩関節と股関節の可動域をチェックし、自身の体の硬さを実感した人が多いことでしょう。今回は、肩関節と股関節を同時に動かしてストレッチをする3ポーズを紹介。猫背が治るだけでなく、腰も軽く、体が柔らかくなることを実感できます。

胸がぐいぐい開いて、内ももも気持ちよく伸びる
胸がぐいぐい開いて、内ももも気持ちよく伸びる

1. 猫背も治る「エールストレッチ」

 1つめは、肩関節と股関節を最大限に動かすストレッチ。一気に柔軟性がアップする。こういった、ダイナミックに動きながら筋肉を伸ばすストレッチを動的ストレッチという。「動的ストレッチは、筋肉に負荷をかけるため、筋トレ効果も期待できる。股関節が柔らかくなり、歩幅が大きくなったとしても、1歩踏み出したときの不安定な姿勢をキープするだけの筋力が必要。動的ストレッチなら、筋力アップもサポートできる」とパーソナルトレーナーの小林邦之さん。

(1) 右ひざを曲げて立ち、上体を倒す ⇒ (2) 左手を上げて胸を開く ⇒ (3) 左腕を旋回させてキープ

脚を大きく横に開き、腕を旋回させながら上半身をひねる。まるで応援団が“エール”を送るようなポーズだ。股関節を開いたまま、肩関節を動かしながらストレッチする。

(1) 右ひざを曲げて立ち、上体を倒す
右脚を横に開き、ひざを曲げ、左脚は伸ばす。上体を倒して、右ひじを右ひざにかける。

(2) 左手を上げて胸を開く
脚の形をキープし、胸を開きながら左手を持ち上げていく。

(3) 左腕を旋回させてキープ
左腕を後ろに回して、胸が開くところまで伸ばす。その状態で5秒キープする。反対側も同様に。

● 左3回右3回1分が目安