下腹はぽっこり、胸やお尻はたるんで下がってきた……。そんな人に朗報! 減らしたい部位の皮下脂肪をつけたいところに“移動”させるメソッドがあるんですよ!

(C)PIXTA
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 「体型が崩れるのは皮下脂肪が下垂するから」と話すのは、多くの女性の体を見てきたボディスタイルコンサルタントの中島絹代さん。「胸やお尻、お腹などはもともと皮下脂肪が多く、重力の影響を受けやすい。加齢とともにこれらについた皮下脂肪が流れ落ち、骨盤など大きな骨の周囲にたまる」(中島さん)。

 でも、諦めるのはまだ早い!「体を強くもむと化学伝達物質のノルアドレナリンが分泌され、皮下の中性脂肪が遊離脂肪酸とグリセロールに分解されて、脂肪細胞は小さくなる。分解された遊離脂肪酸は近くの脂肪細胞に移ることも多い」(島原病院の吉田俊秀医師)。つまり、もむことで皮下脂肪を小さくしたり、移動したりできるのだ。

 特に体が温まったお風呂上がりは効果的。「つかんだときに固い部位や痛い部位は、まずほぐして」と中島さん。ほぐすことで、脂肪はホイップクリームのようにふわふわになり、移動しやすくなるという。軟らかい脂肪が適度についた体は、女性らしくて魅力的。試してみて!

「皮下脂肪つかみ移し」で
脂肪をつぶして軟らかくする
さらにつけたいところに移動させる

(1) 脂肪をほぐす
体をもむと、脂肪細胞内の中性脂肪が遊離脂肪酸とグリセロールに分解される。血中に遊離脂肪酸が放出され、代わりに水が入り込むと、脂肪細胞は柔らかくなる。さらにもみ続けると、水も徐々に排出されて脂肪細胞が小さくなる。

(2) 脂肪を移動させる
軟らかくなった脂肪は移動しやすくなる。背中や腰、太ももにたまった脂肪を、重力で脂肪が流れ落ちるのと逆の方向に押し上げることで、脂肪を本来あるべき胸やお尻に戻せるのが、「皮下脂肪つかみ移しマッサージ」のメカニズムだ。