ぽっちゃり度チェック

「ぽっちゃり進行形」タイプ⇒増えた体重はほとんど脂肪

□ 20歳のころまでは食べても太らなかった
□ その後じわじわと体重が10kg前後増えた
□ BMI※は肥満かそれに近い

じわじわと増えた体重。それを支えるために筋肉も少し増えているはずだが、加齢による筋肉減もある。体重増の多くは脂肪だ。

スタイルが崩れる
増えた体重の多くは皮下脂肪なのでボディラインがどんどん崩れる。内臓脂肪まで増えると生活習慣病に


「リアルぽっちゃり」タイプ⇒常に脂肪がたっぷり

□ 子どものころからぽっちゃりめだった
□ 食べることが大好き、間食も多い
□ BMI※は肥満かそれに近い

その体格を支えるだけの量を必ず食べているはず。体重が多いとある程度筋肉や骨は維持されるが、重すぎるとひざなどに負担だ。

ひざなどの関節を痛めやすい
多すぎる体重を支えているため、関節を痛めやすい。さらに運動が嫌になり、肥満から逃れられない


「隠れ肥満」タイプ⇒筋肉が減って脂肪が増

□ 20歳のころから体重は増えていない
□ 少し太ったらすぐにカロリーを減らして戻す
□ BMI※は25未満、体脂肪率は25%以上

体重を維持してきた意志の強さは素晴らしいが、運動をしていないと、加齢で筋肉はどんどん減り、脂肪は多くて骨は弱い体になる。

一番アブナイ・将来寝たきりになりやすい
骨がもろく、筋力が弱い。血糖値は上がりやすく、食事制限ができなくなると太りやすい


上の3つに当てはまらない
「やせ型×筋肉質」タイプ⇒今は理想の体を維持できています



今は合格点でも、加齢による筋肉減の恐れは常につきまとう。体重が少ないために骨が弱い可能性はある。運動面、食事面では、今まで以上に筋肉量の維持を心がけたい。

この人に聞きました
久野譜也教授
筑波大学大学院人間総合科学研究科
スポーツ医学専攻。筑波大学体育専門学群卒、同博士課程医学研究科修了。1996年に筑波大学先端学際領域研究センター講師、2011年より現職。02年につくばウエルネスリサーチを設立。

構成・取材・文/熊 介子、大屋奈緒子(編集部) 写真/鈴木希代江(モデル) モデル/micari スタイリング/中野あずさ(biswa.) ヘア&メイク/木下 優(ロッセット) イラスト/堀部久美子

日経ヘルス2017年8月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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