まずは1分、寝ながらゴロゴロ。リラックス効果で気持ちよ~くゆるむ! 伸びる! 下腹ぽっこり、腰痛から猫背などの原因になる骨盤ゆがみをゴロゴロッと解決しちゃいます。

 「骨盤ゆがみの原因は、腰まわりの筋肉の凝りにある」と話すのは、35年にわたりヨガを指導する田辺直恵さん。「背骨や肋骨と骨盤を結ぶ筋肉の一部が凝って硬くなることで、背骨と骨盤の位置関係が崩れ、曲がりやねじれが生じる。これが骨盤ゆがみ」(田辺さん)。

 筋肉の一部が硬くなって機能しにくくなるため、良い姿勢を維持しにくくなる。「腰のだるさや腰痛として表れやすいが、凝りすぎて気づかないという人も多い。放置すれば、股関節やひざの痛みにもつながる」(田辺さん)。骨盤ゆがみは見た目の問題としてだけでなく、不調対策としても、今すぐ改善したい。

 そこで今回紹介するのが、「ゴロゴロ寝ヨガ」。単なる“寝たままできる楽なヨガ”ではなく、寝て行うことに意味がある。骨盤ゆがみを解消するには、まず固まった筋肉をゆるめる必要があるが、体の大部分が床につく、寝た状態で行えば「重力にあらがったり、バランスをとったりする必要がないので、筋肉に余計な力が入らず、ゆるめやすくなる」と田辺さん。さらに、ひねる動きでは手足の重みを利用できるので、筋肉を楽に伸ばすことができる。

 「ヨガはゆったりとした呼吸で、気持ちよく感じるように体を動かすことが大切」(田辺さん)。まずは、腰をゆるめる「骨盤ゴロゴロのポーズ」から朝と夜にやってみよう。