移動中に寝て、翌日朝から現地で遊ぶ! そんな効率のいい旅を可能にしてくれるのが夜行バス。でも、首や肩が凝るし、狭いシートでは安眠できないという人も多いのでは? そんなバス旅の常識を覆すような“豪華”夜行バスがあるといいます。一体どれほど豪華なのか。学生時代から国内外の夜行バスに何度も乗ってきたアラサー編集Oがこの目で確かめてきました。
会社帰りに夜行バスで徳島へ
平日の夜9時半。仕事帰りの服装・荷物のまま、新宿駅南口の高速バスターミナル「バスタ新宿」へやってきました。目的はウワサの夜行バス「マイ・フローラ」に乗ること。私は割とどこでも寝れる体質ですが、夜行バスは起きたときに首と肩ががちがちになるんですよね。そんなわけで、30代になってからはそれほど乗らなくなっていました。
●東京-徳島:片道1万3100円~(乗車日によって異なる)
【夜10時】
停留所にすべり込んできたこちらの車体がマイ・フローラ。外観は一見普通の大型バスと変わりませんが……。本当に豪華なの? まだ半信半疑の私。
今回は、行きも帰りもマイ・フローラで移動の旅。まずは仕事で疲れた体が夜行バスで休まるのか、車内で安眠できるのか、厳しくチェックさせていただきます!
って、……あれ?
【朝6時】
はい。快適でした。快適すぎて、ぐっすり眠ってしまいました。
備え付けの毛布がふわっふわでした。
首も肩も痛くない。夜行バスに乗っていたとは思えない、すっきりした目覚めです。
到着後も手厚いもてなしが待っていた
厳しくチェックするどころか、気持ち良すぎて気が付いたら徳島……。これではレポートにならないと編集長にダメ出しされそうです。ひとまず、徳島駅前営業所に併設されている待合施設「バスオアシス」へ寄ってみることにしました。
マイ・フローラが到着するのは、JR徳島駅前の停留所。駅前からバスに乗れば、徳島の観光スポットで人気の渦潮を見に行くことができます。徳島駅から約1時間。「鳴門観光港」で下車して観潮船のりばに到着です。
と、いうことで。
行ってきました! これがダイナミックな渦潮!
観潮船では、同世代の女性が一人物憂げに渦潮を眺めていました。しぶきを上げながら渦巻くエメラルド色の水面はとてもきれいで、ひたすら無心になれます。日常から離れて、頭の中をからっぽにするには最適の場所かもしれません。
今回は、その日の夜の便で東京に戻りました。もちろん、マイ・フローラの車内では爆睡。
なぜこんなに私が熟睡できたのか。
車内の秘密に迫ります。