新しく発見された「バルジ領域」とは?
バルジ領域と呼ばれる部分には、毛の元になる赤ちゃんの細胞「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」が眠っているそうです。この2つの幹細胞が毛根の下の方へ移動しながら分化して毛母細胞やメラノサイトとなり、毛とメラニンを作り出します。
毛母細胞に必要な栄養素を送るのが「毛乳頭」です。この毛乳頭を熱で破壊して生えないようにするのが、クリニックで行う医療レーザー脱毛です。
「バルジ領域がストレスなどを受けると、毛包幹細胞と色素幹細胞が眠るバルジ領域のニッチと呼ばれるゆりかごの機能が悪くなり、どんどん分化してしまいます。すると玉切れ状態になって薄毛や白髪になります。クリニックの永久脱毛では、毛そのもの、毛母、バルジ領域と広範囲にレーザーを当てることで、不要な体毛が生えてこないようにします」(慶田さん)
毛には3つの毛周期がある
毛が生まれて成長し、抜け落ちるまでのサイクルを「毛周期」と呼びます。大きく分けて3つの段階を一定の周期で繰り返しています。
成長期→退行期→休止期
毛周期は一斉スタートではなく、1本1本異なります。成長期・退行期・休止期の毛が混在している状態です。また、毛周期のサイクルには個人差があり、今生えている毛が成長期の毛なのか、退行期の毛なのかは見た目では見分けられません。