去る11月29日(日)に開催された、ワーキングウーマンのための国内最大級のイベント「WOMAN EXPO 2015 KOBE」。各界で活躍する著名人などによる講演やセッションには、多くの参加者が集まりました。A会場の講演の最後に登場したのは、独自の美容理論と美肌技術でスキンケア界を代表する美容家・佐伯チズさん。「まとめて教えます 生き方指南! 美肌指南! 仕事指南!」と題し、ご自身の経験から得た働く女性の生き方、美肌法、仕事の心得などをお話ししていただきました。

自分を知って、意識的に行動することを心がける

壇上に上がった佐伯チズさん。
壇上に上がった佐伯チズさん。

 立ち見が出るほどの満員の会場。そこへ、佐伯チズさんが観客の間をめぐりながら登場し、講演がスタートしました。

 72歳とは思えないチズさんの若々しさに、会場から驚きの声が。その美肌を手に入れるために、まずチズさんが話したのは、「自分の顔をもっとチェックしよう」ということ。きれいになるためには化粧品に頼りきりや三日坊主ではダメで、努力が必要です。ここで、参加者に「皆、自分の顔を知らなさすぎる。鏡で自分の顔を真っ直ぐ見てください」と、チズさん。その人の噛みぐせなど、ほうれい線やしわを見ればすべてわかるといいます。「皆さんへの最高のアドバイスになるのは鏡なのに、そこから逃げる人が多い。たるみやしわは、全部自分がしてきたことの表れです」(チズさん)。

 チズさんは、ご主人を亡くして45歳で外資系化粧品会社に再就職したとき、一日何度もローションパックをして5年前の肌に戻したといい、「肌は使い方ひとつでいくらでもきれいになれる。5年前の顔に戻したいなら、心を入れ替えてください」と、その心構えの重要性を説きます。

ファンデーションはつけず、日焼け止めのみという佐伯チズさん。その美肌の秘訣を教えます。
ファンデーションはつけず、日焼け止めのみという佐伯チズさん。その美肌の秘訣を教えます。

 では、自分の顔を5年前に戻すためには何が大切でしょうか。健康できれいにいられる5つのポイントとして、まず食べることを挙げます。「食べるときにしっかり左右の歯で噛むと、消化酵素や女性ホルモンがいっぱい出てきます」。それで食べたものが血肉になって、きれいのもとに。好きな人を思い浮かべながら噛むと、それがより活性化されていくそう。

 また、何事も常に意識して行動することもポイントだと、チズさん。「食べるときも、五感識をもっと活かしてください」。そうすることで、きれいになるのを助けるだけでなく、仕事の仕方にも生き方にもいい影響を及ぼすといいます。「私は意識して人生を歩いてきました。無意識に生きたら人生でものすごく損をしますよ」。