もちろん、いちご大福のほかにもオリジナリティあふれるいちごの和菓子が多数! この季節ならではのお菓子を片手に春の訪れを味わいましょう。

■神馬屋(じんめや)
「一粒いちご入りどら焼」 1個 280円(税抜)

 重量感たっぷりなこのどら焼きがぷっくりと膨らんでいるのは、いちごが丸ごと一粒入っているから。スイートなどら焼きの中でフレッシュないちごが弾ける、春らしさ満点のお菓子です。フワフワで口溶けの良いカステラ生地は、手焼きならではの濃淡ある焼き色が美しい。いちごをたっぷりと練り込んだみずみずしい餡と、甘酸っぱい丸ごといちごを包み込んでいます。

【和菓子店について】

 ハチミツをたっぷりと使用してこんがりと色よく焼いた「いま坂どら焼」の専門店。伝統的な製法を守りつつ、時代や季節の変化にあわせて数々の「創作どら焼」を考案。「コーヒーあん」「ブルーベリーあん」「チョコレーズンあん」など個性豊かなどら焼きを揃えています。取り寄せは不可。高島屋の一部店舗にて販売。

【DATA】
神馬屋
URL:http://www.dora-yaki.com/
住所:東京都練馬区北町3-20-2
TEL:03-3933-1030
E-mail:jinmeya@dora-yaki.com

■間瀬(ませ)
「苺みち」 1棹 600円(税抜)

 まっ白な四角い生地のまん中にいちご餡のラインが一本。フルーツサンドやショートケーキを思わせる洋風のビジュアルですが、れっきとした和菓子です。しっとりとした白い生地はかるかん(山芋を原料とするスポンジ状の蒸し菓子)、中央のラインはいちごジャムを使った羊羹。やさしい味わいのかるかんに包まれて、甘くてさわやかないちごの風味が際立ちます。

【和菓子店について】

 熱海の地で明治時代から菓子を提供する老舗。銘菓「伊豆乃踊子」は、内閣総理大臣賞も受賞した実力派です。「苺みち」は以前、店頭に登場したものの、いちごの和菓子が珍しかった当時は反響が少なく製造休止に。畑さんのリクエストによって復活した今、春の和菓子として浸透しはじめています。

【DATA】
間瀬
URL:http://www.mase-jp.com/
住所:静岡県熱海市網代400-1
TEL:0557-67-0111
楽天市場店:http://www.rakuten.co.jp/mase/

■竹芳(ちくほう)
「いちごの雫」 5本入り 500円(税抜)

 いちご本来の風味を存分に引きたてたシンプルな和風ゼリーです。使用するいちごは、手間暇を惜しまない生産で知られる佐々恵農園のもの。着色料を使わずいちごのエキスだけで色づけた透明感のある赤色とピュアな甘みを堪能できます。グミのようにプニプニとした食感は、寒天と水飴でかためたゼリーをカットした後、数日間に渡って少しずつ熱を加えることで実現しているそう。

【和菓子店について】

 先代から店を受け継いだ姉弟が、丹精込めて一つひとつ作り上げた季節の菓子を提供しています。8年前に登場した「いちごの雫」は、徐々に人気が高まり現在では春の定番商品に。また、夏になると登場するかき氷は、クチコミで評判が広がり連日行列をつくるほどの人気です。

【DATA】
竹芳
URL:http://www.chiikeys.jp/premium/tikuhou/
住所:岩手県盛岡市東安庭1-6-2
TEL:019-653-6158
FAX:019-654-8177

■熊谷屋(くまがいや)
「仙台いちごまんじゅう」 1個 97円(税込/本店のみ)、6個入り 650円(税込/高島屋の一部の店舗で販売)

 ほんのりとピンク色に色づいた一口サイズのこのお菓子は、いちごのシーズンにのみ登場する限定品。すっきりとした味わいの「仙台いちご」をフリーズドライ加工し、饅頭生地と白餡にちりばめています。ほっくりとした口あたりの素朴な饅頭生地に、ほろほろととろけるスイートな白餡。果肉や種の食感とともに、いちごの風味がふんわりと広がります。

【和菓子店について】

 江戸時代から続く仙台駄菓子の老舗です。仙台和菓子とは、手づくりならではの素朴な見た目とナチュラルな味わいが魅力の昔ながらのお菓子。50~60種類ものバリエーションがあるといわれており、いずれもリーズナブルな価格で購入できるのがうれしい。

【DATA】
熊谷屋
URL:http://kumagai-ya.co.jp/
住所:宮城県仙台市青葉区木町通2-2-57
TEL:022-234-1807
オンラインショップ:http://kumagai-ya.sakura.ne.jp/store/products/list.php

文/西門和美 写真/畑主税