今夏、「運」をよくしてポジティブ脳を作るための考え方を紹介した『「運」の正体』(ワック)を上梓したアストロロジャー(占星術師)の來夢(らいむ)さん。経営アストロロジー協会会長でもあり、マイナスエネルギーをいかにプラスに変えるかという視点で人生やビジネスを考え、OLから経営者まで大きな支持を得る來夢さんに、「占い」とは何か、そして「運」とは何か、「運のいい人」とになるためにはどうしたらいいのかを伺いました。

 アストロロジー、四柱推命など、「占い」と言われるものは、みな何千年も続いてきた先人たちの知恵です。誰かが「発明」したものではなく、古代文明の中で天体の運行の研究が始まるなどして体系化されてきたもの。西洋ルネサンス絵画の巨匠であるレオナルド・ダ・ヴィンチも中国・三国時代の英雄・諸葛孔明も、当たり前のようにこうしたものを活用していました。

 一般には「占い」と言えば、人の未来や運命を予測するようなことを指したりもしますが、私はこうした意味での占いには全く興味がありません。同じ時代に生きる人間が他の人の未来や運命について語るというのは、おかしなことです。そうではなく、星をみることなどによって、自分が生まれきたことに対して先人たちが色々なことを教えてくれる。その知恵は自分自身を知るツールになり、人生の指針となります。

 つまり、占いは、それに振り回されるべきものではなく、人生を後押ししてくれるものなのです。占いに振り回されてしまうと、例えば、何かが起きた時に占ってもらった人のせいにしてしまう。自分の人生ですから、あくまでも大切なのは自分の意思なのです。

 人は不安になると、ああでもないこうでもないと色々なことを考えてしまいます。そんな時に「占い=先人たちの知恵」を活かせばいいのです。

 例えば「星座占い」や「おみくじ」を、どのように見ているでしょうか。「見方」には、ちょっとしたコツがあります。