1)素材のクオリティが高い

 素材感は着ている人間のクオリティを左右します。ハイクオリティな素材は、個人の印象まで高めてくれます。

2)ジャストフィットのサイズ感

 どんな体型の方でもジャストフィットが鉄則です。キツそうだったり、ゆるそうだったりしている装いからは、信頼感は伝わり難いものです。サイズが合っていない装いは、きちんと行き届いた仕事をしてくれるような印象を与えず、見る側にとっては「ノイズ」となってしまいます。小池氏はきれいにボディラインに沿ったフレアーパンツを身につけていることが多く、好感が持てます。

3)品格あるデザイン

 ベーシックなデザインが中心で、見ている人を安心させます。かといって保守的過ぎることはなく、程よく変化をつけて私たちの目を楽しませてくれます。パンツスーツばかりでもなく、妙に女性性を感じさせる色合いでもなく、男性と肩ひじを張るような装いを決してしていないことも特徴です。これはヒラリー・クリントン氏も同じです。

4)TPOに応じたカラー使い

 カラーのマネージメントは本当にお上手です。ご存知のように、選挙中はグリーンをトレードマークにしていました。グリーンは敵を作らない安心と癒しの色です。初登庁はホワイトのスーツでした。白はスタートの色といわれ、正義・純粋のイメージにつながります。インナーのブルーは知性・誠実を表します。

2016年8月2日 初登庁 写真/東京都提供
2016年8月2日 初登庁 写真/東京都提供