「印象管理」とは?

 この「印象管理」という言葉、聞きなれない人も多くいると思います。

 人は常に、「周囲の人からどう思われているか」と不安になるものですが、「印象管理」は真逆で、「周囲の人にどう思われているか」ではなく、「自分は周囲の人にどう見てもらいたいか」という極めてポジティブな考え方から生まれています。

 いうなれば、自分の印象をマネージメントすること。欧米では当たり前にビジネスや政治で取り入れられている考え方なのですが、残念ながら日本では、それほどまだ認知されていません。

 印象管理には、Appearance(外見)、Behavior(立ち居振る舞い)、Communication(コミュニケーション)、(通称ABC)という基本の考え方があります。

 例えば、Appearance(外見)。外見というとファッションばかりが注目されがちですが、大切なのは「姿勢」です。表情は近くに寄らなければわかりませんが、姿勢は10メートル以上離れていてもはっきりわかるものです。具合が悪いからといって姿勢を崩してしまうと、その瞬間から人を「この人で大丈夫だろうか」と不安にさせてしまいます。

 この外見の観点からいっても、小池氏は非常に姿勢がいい。人前に出ることを常としている彼女は、360度見られていることを肝に銘じているのです。

今日の小池百合子は何系装いなのか

 「小池氏のファッションがいつも気になる」という女性の声をよく聞きます。読者のみなさんの中にも、小池氏が登場すると「今日はどんなファッションだろうか?」と期待してチェックしている方もいるのではないでしょうか。

 私もその一人。働く女性はもちろん、特にマネージメント職についている女性にとって、彼女のファッションには「印象管理」を味方につけるヒントがたくさん詰まっています。

 百戦錬磨の人々を相手に日々の業務を進めていくための装い、解決するのに長い年月がかかりそうな難問の山々に対応していく装い、そして多くの男性部下から信頼を持ってもらえる装い。小池氏は、かなりのこだわりを持って「装い」を選んでいるそうです。

 小池氏の好感と信頼感を感じさせる装いのポイントは、大きく4つあります。