「会議」が変われば、「仕事」が変わる。「仕事」が変われば、「会社」が変わる。「会社」が変われば、「人生」が変わる。そんな、極めつきの「ムダゼロ会議」術をお届けする。今回は、どんどん発言する場をつくる方法について。すぐ実践できる、具体的なセリフも紹介しよう。

議事録はなんとしても「当日配布」せねばならない理由がある (C)イラスト/和田ラヂヲ
議事録はなんとしても「当日配布」せねばならない理由がある (C)イラスト/和田ラヂヲ

 書籍「ムダゼロ会議術」では、冒頭で、こんな言葉を紹介した。

 「会議」が変われば、「仕事」が変わる。
 「仕事」が変われば、「会社」が変わる。
 「会社」が変われば、「人生」が変わる。

 大げさではなく、本当だ。筆者自身も体験しているし、会議術を教えた受講者たちの 成功談も、数多く確認している。

 ただし、これには1つだけ条件がある。その条件なしに、変化は起こらない。

 その条件とは、会議の結果をもとに「行動」することだ。まずはこれまで紹介した会議の質を上げる方法をおさらいしよう。

 会議「前」の段階では、「逆算力の欠如」を補う方法として、下記の2つが重要だ。

1.会議の人選

2.論点(問い)

 会議「中」の「ファシリテーションスキルの欠如」を解消するには、次の4つを意識したい。

3.ゴール設定

4.シナリオ

5.広げる(拡散)

6.たたむ(収束)

 さて、こうして会議の質を上げてきたのは何のためだったのか。

 意思決定のための「決定」会議。
 アイデア発想のための「拡大」会議。
 連絡を徹底するための「共有」会議。
 これらの目的は、会議の成果を生かして「行動を変える」ことだ。

 「行動を変える」ことは、会議終了後の大切な仕事であり、議長の責任だ。その仕事が遂行されるかどうかは、会議終了後にほんの少しの執念を持って取り組めばいい。

 あまり労力はかからないが、大きな差を生む。具体的に、会議終了後に実践すべき2つのポイントを紹介する。

3分の「儀式」で100倍速!

 会議が終了して参加者が会議室から退出する前に、ぜひ実践してほしいことがある。

 たった3分の「儀式」だ。

 だが、この3分の手間をかけることが、そのあとの行動を100倍速させる決め手になる。会議が終わったら、参加者の退出を制止し、3分だけ時間をもらおう。

 そこで、実践するのは、「NEXT STEP(ネクストステップ)」。