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乳がん検診でも見つからない場合も 絶対やるべきこと

2018年8月20日

マンモグラフィーにも弱点あり ポイントは「自分の乳腺濃度」

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 乳がんは女性の大敵。乳がんの特徴については、前回の記事「女性罹患数 断トツの「乳がん」3つのリスクを解説」でお伝えしましたが、今回は、乳がん検診の受け方、使い方について詳しく解説します。乳がん検診といえば、マンモグラフィーですが、実は、マンモグラフィーには弱点があるのです。

 前回の記事「女性罹患数 断トツの「乳がん」3つのリスクを解説」で、マンモグラフィーには弱点があるとお伝えしました。このマンモグラフィーの一番の問題は、病変の見逃しがあり得るということです。

 乳腺の濃度が高いと、マンモグラフィーで乳房全体が真っ白に写ってしまいます。病変も白く写ることが多いため、真っ白な背景の中に隠れてしまって見逃す可能性が高まるのです。特にアジア人や若い人ほど乳腺濃度が高いことが知られています。

 そして困ったことに、日本の場合は40歳代後半に乳がん罹患のピークがあります。

 つまり、「アジア人で若い世代」という高濃度乳腺が多い層にがんのピークがあるという、非常にやっかいな状況に置かれているのです。

 では、マンモグラフィーの弱点をカバーするためにはどうすればいいのでしょうか。

 現状で最も有望なのは、「乳腺エコー検査」を併用することです。おなかや心臓のエコー検査と同様に、乳房に超音波を当てて、がんの有無をチェックすることができます。

検診では、乳腺エコー検査も併用しよう

 実際に、40歳代の女性にマンモグラフィーとエコーを併用することによって、早期の乳がんの検出率が上がったことが報告されています。

 ただし検出率が上がった結果、死亡率が下がるかどうかは、臨床試験が進行中で、まだ証明されていません。厚生労働省の指針では、死亡率が下がらない限り、がん検診として認められないので、エコーは自治体の健診では原則的に受けられず、自費診療として人間ドックなどを活用する必要があります。

 これらの情報を簡単にまとめると、「自治体で唯一認められているマンモグラフィーが高濃度乳腺に弱いこと」が乳がん検診の最大の問題点です。これは間違いありません。ただそれが本質ではあるものの、実はそれに付随する運用上の問題がもう一つ残っています。

 冒頭に説明したように、乳腺濃度には個人差があり、4グループに分けることができます。

「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「極めて高濃度」――乳腺濃度の4グループ 画像提供:NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(http://bcin.jp/)

 しかし国の乳がん検診の指針では、マンモグラフィーの結果を「異常なし」か「要精密検査」のどちらかで通知するよう定めています。つまり、受けた本人の乳腺濃度がどのグループに属していたかは、原則的に通知されません。たとえ「高濃度で見えづらかった」としても、明らかな問題が指摘できなければ「異常なし」に分類されるのです。

 実はこれが、乳がん検診の一番の盲点です。

 「きちんと乳がん検診を受けていたのに、翌年に大きな進行がんが見つかった」というケースは、この通知方法に原因がある可能性があります。

 「異常なし」との結果だったので安心していたけれども、実は徐々に育っていた乳がんが、高濃度乳腺のせいで見えていなかっただけなのかもしれないのです。自分でも乳房にシコリがあることに気付いておかしいなとは思っていたけれど、マンモグラフィーの結果が「異常なし」だったから、様子を見ていて手遅れになってしまった、という人もいるでしょう。

 マンモグラフィーが高濃度乳腺に弱いのは事実で、これはある意味どうしようもありません。

 しかしその通知結果が「異常なし」か「要精密検査」の二つしかないというのは、単なる運用上の問題で、ミスリーディングでもあります。

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