高須:それはモテるという意味を誤解されている。「モテるかどうか」というのは、運動神経などではなくて「可愛げがあるかないか」なんです。

 僕は愛知県の幡豆郡一色町(現在の西尾市)に生まれたんですが、農業や水産業が盛んなところで、周りはみんな農家や漁師の子供で、僕だけ医者の息子だったんですね。

 それでもの凄くいじめられた。学校の先生も、そういうプチブルの色白のガキは敵だと認識して全然助けてくれない。教師はみんな_____だから(笑)。

――先生、これ日経ビジネス(笑)

高須:ウチに帰って婆ちゃんに言うと、そんな_____教師なんて我が家の敵だから負けちゃダメだ、と(笑)。

――先生(笑)。

高須:だから授業中もしょっちゅう手を挙げて「先生の言ってることは間違ってます」といつもやってました。そしたら先生も一緒になっていじめてくる。そうするとね、女の子たちが守ってくれるの。登校中にいじめられると僕を囲って学校まで連れて行ってくれたり。

――いじめられていたからこそ可愛げがあって、それが母性本能をくすぐったと。

高須:絶対にそうだと思います。

モテるモテないを決めるのは「可愛げの有無」

――でもやっぱり、先生は例外で、小学校時代にモテる子は足が速いとか運動能力が高い“強い子”のような気がしてならないんですが。

高須:いや、やっぱり可愛げですよ。「この子は私がついていなければどうなるか分からない」「私が守ってあげなきゃ」と思ってもらうこと。“強い子”には、「私はお呼びじゃないのね」となって寄ってこないと思いますよ。どんなに顔が綺麗で運動神経が良くても、可愛げがなくて寄って行きにくい人はモテません。

 これは別に小学生男子だけでなく大人の女性でもそう。声を掛けるのも怖いくらいの美女って意外と簡単に変な人に騙されるじゃないですか(笑)。

――具体名は出さなくていいですからね(笑)。

高須:可愛げがすべてです。赤ちゃんは例外なくモテるでしょ。子犬も愛されますよ。大きくなった犬はあまり愛したくない。熊だって小熊だったら愛しますよ。でかくなったらそんなもの、愛するどころじゃないですよ。

――食われますからね(笑)。