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一人ぼっちでも大丈夫? 「友達ゼロ」の人の結末(2/5)

2017年6月16日

人間関係に詳しい明治大学文学部の諸富祥彦教授に聞く

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日本人がここまで群れたがる本当の理由

——日本人は「孤独は寂しい、良くない」と考え、とかく群れたがる傾向が強い—。そんな見解を持つ人も少なくないようです。仮にそうだとすれば、その理由はどこにあるのでしょう。

諸富:背景には、日本という国全体を覆う「何事も目立たず、周囲と同じことをしなければならない」という同調圧力があるのだと思います。この国では、多くの人が「友達集団や職場集団の構成員と同じ価値観の下、同じ行動をしなければ安定した生活を送れない」と思い込んでいる。

 そう考える人にとっては、「周りと群れて、つるみ、同じことをすること」が最も安全な選択なんです。

——なぜ日本社会には、そこまで強い同調圧力が存在するのですか。

諸富:最大の理由の一つは、多くの人が小学校高学年から中学校にかけて体験する集団生活にあると、私は考えています。あの時代、クラスの中はいくつかの“排他的集団”に分かれ、子供たちはいずれかの組織に属さなければ平和な学校生活を送れません。

 そして、安定して集団に属するためには、とにかく「周りと同じであること」が要求される。「周りと違うと、どんなひどい目に遭うか」、この時期に多くの人は、無意識のうちに体に叩き込まれて青年期を迎えるんです。

——それでしたら身に覚えがある人もいると思います。「同調圧力」は、教師や親からも日常的にかけられ、口では「個性を磨け」とか「オンリーワンを目指せ」と言いながら、本当に目立てば確実に良からぬことが起きる。そんな経験を持つ人も多いのではないでしょうか。スポーツエリートなど、集団から完全に突き抜けてしまう子は別なんでしょうけど。

諸富:中には年を取るにつれて、そうした同調圧力の強迫観念から解放される人もいます。しかし、染み付いた価値観を抱え、精神的に幼いまま大人になる人も多い。

——なるほど。そうした人にとっては、“自分や周囲に同調しない者”は「おかしな人」であり「変な人」であり「異端」のままなんですね。彼ら彼女らにとっては、「友達が少ない人」はもちろん、「ランチを一緒に食べない人」も「社員旅行や飲み会に消極的な人」も、みんな“集団になじめないかわいそうな人”になる。

 だからこそ、「友達の少ない人」を哀れむし、一方で自分自身が孤独になることを恐れ、時にはノイローゼになりながらも「友達」の数を増やそうとする、と。

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