まぶたのお手入れと点眼も忘れずに

 ドライアイを防ぐための二つ目の対策は、まぶたのお手入れです。「まつげの生え際近くのメイクはきちんと落としましょう。温めると油がサラサラになるので、アイマスクを使ったり、マッサージをしたりするのもいいと思います。お風呂上りにまぶたのふちをマッサージすると、詰まっている油や汚れがとれるのでおすすめ」と堀さんは言います。

 三つ目はこまめな点眼です。症状が出る前にする方が悪化を防げます。「ただ、ドライアイの症状が強く出る人はアレルギー性結膜炎など他の病気が隠れているかもしれませんので、一度眼科で見てもらった方がいいでしょう。治療すれば改善しますし、治療しながらコンタクトレンズを装用することも可能です」(堀さん)

 ちなみにコンタクトレンズの使用で一番怖いのは「レンズを介して角膜感染症を起こすこと」なのだそう。指をよく洗ってからつけ外しをすることと、レンズケースは汚れがたまりやすいので、こまめに洗ったり数カ月ごとに新しいものに変えたりすることを堀さんは薦めていました。

目のうるおいに効果的なヨガも

 ここでヨガインストラクターとしても活躍する人気モデルの野沢和香さんが登場。「座りながら簡単にできる、目のうるおいに効果的なヨガ」の指導が始まりました。

モデルの野沢和香さんが眼精疲労におすすめのヨガポーズを披露
モデルの野沢和香さんが眼精疲労におすすめのヨガポーズを披露

 背中を丸めて肩の力を抜いたり、首の後ろを伸ばしたり。「ヨガで一番大切なのは呼吸。呼吸を意識しながらやることで、ストレスがなくなり、目の疲れにもいいんです」と野沢さん。また眼精疲労におすすめのヨガということで、手のひらをこすって温め、開いた手をまぶたに近づける、「手の熱をまぶたから受け取る感覚」も体験しました。

 「目の疲れは、見よう見ようと力んで能動的になりすぎると出てくるのではないかと思います。時には力を緩めて意識的に『受け身の感覚』になることを、ぜひ生活に取り入れてみてください」(野沢さん)

文/谷口絵美 写真/古立康三