世界全体と未来を見据えていけば、社会はきっと変わる

 ウガンダの元少兵によれば、女性兵士に求められることは2つ。男性の身の回りの世話と性のはけ口です。だからこそ「鳩のように自由であれ」という言葉が心に迫る。現実をつきつけられるのです。

 国連WFPの作文の応募した東日本大震災の被災した宮城県の男の子は、こう書いたそうです。

 「お腹が空くという意味がわかるようになった」

 けして風化させたり、頬かぶりをして目をそらしてはいけない言葉でしょう。

 仕事の他にボランティア活動や様々な分野に社会参加をする人が増えています。その多くは被災地であったり、人々が苦しんでいる場所でしょう。

 その時あなたも知花くららさんのように「哲学し、行動する花」になってほしい。現場の景色を空気を、そこで生きる人々の言葉をつかみとってきて、是非SNSなどを通じて発信してください。

 多くの人が、世界全体と未来を見据えていけば、社会はきっと変わっていきます。知花くららさんのように、「美しく、賢くて、洗練されていて、決意の固い」女性たちが、これからの日本を大きく変えていくと私は信じています。

 「そんな大変なこと、できないわ」

というあなたのために、この本の中にあるファッション・ジャーナリスト 生駒芳子さんの言葉を書いておきましょう。

「100やらなくてもいい、10でも、1でもいい。
 それは0よりずっといいから」