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「下ネタの品格」に学ぶ人間関係を豊かにする方法

2016年5月9日

下ネタはコミュニケーションの潤滑油であり、劇薬でもある

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落ちこんでいるときに元気がもらえたり、新しい視点が得られたり……ときには、人生が変わるほどの大きな力を持つ「本」。広告代理店のクリエイティブプロデューサーとして数多くの「人の心を動かす言葉」を生み出してきたひきたよしあきさんによる『あなたを変える「魔法の本棚」』連載では、読むたびに自分の個性や知性が磨かれ、人生が前向きに変わっていくことを実感できる“特別な一冊”を厳選して紹介していきます。

◆今回のことば

「疲れたサラリーマンが好きだなぁ。何だか色っぽい」

――「下ネタの品格」より

「下ネタの品格」(文芸春秋篇 文春文庫)

 酒を飲み進むうち、話題が急降下することがあります。世間話から下ネタへ。

 一人が話し始めると、つられてまた一人、また一人と話材のバンジージャンプが始まります。仕事で真面目だと思っていた人が、あまりにアケスケだったり、お嬢様と信じていた女性が、あまりといえばあまりなエピソードに打ってでたり。

 そのギャップがあればあるほど、うちとけることができるんです。わい談(いわゆる下ネタ)の披露合戦をしているうちに仲間意識が強くなる。そんな経験を幾度もしてきました。

 逆のケースもあります。話が下ネタに向かったとたん眉間にシワを寄せる人もいます。男女、年齢差に関係なく「そっち方面の話全面禁止」という人もいます。

 そこまでいかなくても、ある程度の下ネタを重ねたあと、一人のネタが残りの人のアンタッチャブルゾーンに入って、全員がどん引きすることも。最悪の場合は、プライバシーに関して根掘り葉掘り聞いてくる輩が現れて、大げんかなんてこともありました。

 下ネタは、コミュニケーションの有効な潤滑油です。同時に非常に個人差のある劇薬で、致死量が人それぞれに違う恐ろしさもあります。

 下ネタに「品格」があるとすればどこなのか。どう話せば人間関係を豊かにするのか。その基準を示してくれるのがこの本です。

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Profile
ひきたよしあき
ひきたよしあき
博報堂クリエイティブプロデューサー。早稲田大学卒業後、博報堂に入社。クリエイティブ局で、CMプランナー、クリエイティブ・ディレクターを経て現職。明治大学で教鞭をとるかたわら、朝日小学生新聞にコラムを連載。年間約1000本のコラムをfacebookに投稿し、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。著書に、「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ言葉の玩具箱」(京都書房)。facebook:www.facebook.com/yohikita
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