紙と青ペンさえあれば脳のやる気スイッチは入れられる

「青ペン」の理由とは

　なぜ、青ペンなのか。本書の中には「鎮静効果」と「印象効果」があると書かれています。これは私も賛成です。黒だと書いたものが重々しく見えるのです。ファックスの時代になってから、欧州のインクは送信してもカスれない黒が中心になりました。しかし、それ以前は青でした。

　ナポレオンが子どもたちの教育のため、学校に青インクを導入して以来の伝統という話もあります。理由はともかく、これだけ多くの受験生を惹きつけていることが何よりの効果の証明でしょう。私も真似をして水性ボールペンを買い求め、１〜２本空になるまで使ってみました。確かになんとも言えない達成感があります。

　集中できないとき、聞き逃せない会議や商談があるとき、資格をめざして勉強しているとき。多くの受験生が実践している「青ペン勉強法」をやられてみてはいかがでしょうか。100円程度の水性ペンとノートがあれば始められます。時には学生気分に戻って、ガリ勉をするのもいいものですよ。

文／ひきたよしあき