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「なぜあの人のSNSは“いいね!”が多いのか」心をつかむ文章のヒミツ

2016年3月14日

太宰治「走れメロス」に学ぶ、相手に伝わる文章の極意

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 落ちこんでいるときに元気がもらえたり、新しい視点が得られたり……ときには、人生が変わるほどの大きな力を持つ「本」。広告代理店のクリエイティブプロデューサーとして数多くの「人の心を動かす言葉」を生み出してきたひきたよしあきさんによる『あなたを変える「魔法の本棚」』連載では、読むたびに自分の個性や知性が磨かれ、人生が前向きに変わっていくことを実感できる“特別な1冊”を厳選して紹介していきます。

◆今回のことば

「ダメでもいいじゃないか、それが人間じゃないか」

――「走れメロス」より

 夜、食事を済ませたあとに太宰治と奥様が食卓に座っています。

 二人とも正座。奥様の前に原稿用紙があり、太宰の前にはお銚子が一本。万年筆を握っているのは奥様です。

 物音のしない夜。太宰が語り始めます。

 「あわただしくテン、玄関をあける音が聞こえてテン、私はその音でテン、目を覚ましましたがテン・・・」(「ヴィヨンの妻」)

 頭の中にすでに文章ができあがっていた太宰治は、マル、テン、改行を示しながら物語を語ります。奥様もまた淀むことなくそれを正確に書き取っていく。

 原稿用紙にして15枚程度を太宰は目を閉じて正確に語れたと言います。

 削除、挿入、コピペを繰り返しながら文章を打っている私には神業のように思えます。

 ピース又吉さんが芥川賞を受賞した会見の折々に、「太宰治が好きだった」と語っています。そのおかげもあって、再び太宰人気に火がついたとか。

 森鴎外も夏目漱石も影が薄くなるのに、太宰治は70年前に死んだとは思えないほど、若い人の間にも支持を広げています。

(C)PIXTA

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Profile
ひきたよしあき
ひきたよしあき
博報堂クリエイティブプロデューサー。早稲田大学卒業後、博報堂に入社。クリエイティブ局で、CMプランナー、クリエイティブ・ディレクターを経て現職。明治大学で教鞭をとるかたわら、朝日小学生新聞にコラムを連載。年間約1000本のコラムをfacebookに投稿し、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。著書に、「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ言葉の玩具箱」(京都書房)。facebook:www.facebook.com/yohikita
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