Q5 人前で話せるようになりたい

――人前で話すのが苦手です。会議や面談で自己PRをするといった少人数の場でもうまく話せません。とっさに意見などが出ず、いつもしどろもどろになってしまいます。じっくり考えて、メールで意見交換をするのは好きなので、いっそメールで会議や面談をしてほしいと思うぐらいです。人前で話すのが得意になるには、どうしたらいいのでしょうか?

柚月:私も聞きたいです! 私も話すのが苦手で吉永さんに相談したことがあるんですよ。

吉永:僕だったら、面談の第一声で、「私は話すのがとても苦手で、本当はメールで面談ができると自分の長所が伝わるのだけど、今日は頑張ります」と言います。先に弱点をさらけ出してしまうんですね。すると、多少しどろもどろでも、この子は本当に話すのが苦手なんだ、でもよく聞けばいいところがあるのかもしれない、と相手の「気付き」の頻度も上がるんじゃないでしょうか。

 面談をする方からすれば相手の人物像を見たいわけで、自信満々な人だからいいというわけじゃない。自分自身に合うかどうか、今空いているポジションに合うかどうかとか、総合的に見て判断します。正直、採用側の意見としては、しゃべれるしゃべれないは最重要事項ではない。そもそも人間はみんな違うんですから、短所を抱え込むんじゃなくて、あけっぴろげにすればいいんです。その方が、たとえ面談でいい評価が得られなかったとしても、そもそも相手は「伝わらない人」だったんだと、すっきり諦めがつくと思います。

柚月:私は急に意見を求められて、しどろもどろになるというの、分かります。でも、ちょっと自分でも驚いたのが、自分の仕事に一生懸命になったら自然にしゃべれるようになったんです。人にどう思われようといいやって。

吉永:いきなりしゃべれるようにはならないかもしれないけれど、緊張しない技術は身に付きます。