Q2 夢は言葉にするべき?

――自分に夢があったら、それは積極的に周りに話した方がいいのでしょうか?

吉永:夢による気がします。僕も語らない時期がありました。でも、周囲に夢を語ると、後に引けなくなって、言霊(ことだま)となって自分が意識する時間が増える気がします。自分自身を「しばる」方が、トータルで見ると意義が大きいのかも。もちろん、語らないで夢をやり遂げる「強さ」というのもあると思います。夢の55%は言った方がいいけれど、残りの45%は言わない方がいいかもしれないという感じでしょうか。

柚月裕実:周囲に夢を語ると、同じような人が周りに集まってくるということはあります。そこで色々な情報をもらえたり、違うジャンルの仕事をしている人でも、「頑張っているなぁ、私も頑張らなくちゃ」と活力をもらえたりしますね。

小説「才能がない人の夢のかなえ方」で、憧れの人に会って夢を一つかなえた主人公・ヤグチの様子
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