先日最終回を迎えた、日経ウーマンオンライン連載の人気小説「才能がない人の夢のかなえ方」。実はこの物語、ほとんどノンフィクションで本当にあったことなのでした。そこで、小説の主人公・ヤグチのモデルとなった柚月裕実さんと、変わり者の上司・ヨシナガのモデルであり著者でもある吉永龍樹さんを突撃。今回は、吉永さんが部下をマネジメントする方法が明らかに! それは、あまりにも個性的でした。
*全4回でお届けします。
第1回 本人降臨! 実話だった「才能がない人の夢のかなえ方」
第2回 働き方で迷う人へ 今のままでいい可能性も探ってみない?
第3回 10kgの重いベストを装着 個性的すぎる上司の指導法(この記事)
第4回 「才能がない人の夢のかなえ方」著者にリアル悩み相談
――吉永さんは、部下であっても相手から吸収しようと意識されているんですか?
吉永:はい、意識しています。欲にまみれているんです(笑)。僕は知らないことが多いので、すべての能力に対して謙虚なのかもしれません。自分は、何も知らないド素人だという認識があって、すべての話を襟を正して聞き、教えていただく。
柚月:話をしていても、最初から否定されることが全くなくて。いつも、「聞かせてください」という具合でした。だから、こちらもすっと自然に話せる。30代でアイドルの熱狂的なファンなんて恥ずかしいですかね、と言うと、「いいじゃないですか」って。だから、「そうか」って次に進めました。
吉永:僕は行動が少しおかしいという自覚はあって、会社で10キロもの重さのある筋トレ用のベストを着ていたり、おもちゃの剣を持ち歩いていたりします。