何年後にどうなりたいかを逆算してみる

――誰かに相談するのはどうでしょう?

吉永:僕は何を言われても驚かないせいか、人生相談を受けることが多いんです。そうした、人の話を聞くのが得意な人が周りにいれば、一緒に話すのもいいと思います。

柚月:吉永さんは何を言っても、パシッって答えてくれるんです。一方、建前が通じなくて、「好きなのは占いじゃないだろう」とか。「夢ナシ契約社員 異動先で「あなたの夢は?」と聞かれて」に書かれていることですね。本当の答えじゃないだろう、ってことを見破られてしまう。

吉永:建前は面倒臭いんですよ。だから、何でも言っちゃうんです。「なんだこいつ。言ってはいけないことを言って」と僕を避ける人もいると思いますよ。それはそれでいい。

柚月:吉永さんが言ってくれたことを軸に考える機会をもらえましたね。

吉永:何年後にどうなりたいかを逆算するといいと思うんです。「3年後、こうなりたい」というイメージがあったら、今月やっておかなければいけないことが見えてくる。3年後結婚したい、子供が欲しいとなったら、今は仕事を中心に考える時ではないかもしれない。やってダメなら諦めがつきますが、そうじゃなくて、やらないで時間が過ぎてしまっている人が多い。僕自身のことだと、「時短のため、スーツ以外の服を全部捨ててみた その結果」に書いた話と近いですね。

――人生を考えるといっても、自分にどんな質問をしたらいいんでしょう。

吉永:人によると思いますが、例えば僕なら「才能が欲しい。才能が足りないな」と思っている人生なので、どうやったら才能が伸びるんだろうといつも考えています。もちろん才能を磨く努力もしていますが、僕が経験的に得た結論は「とにかく才能がある人に会うのがよい」ということでした。本当にすごい人はどうやっているんだろうというのを見るわけです。ケーススタディーとして、とてもためになるので、最近は才能のある人にめちゃめちゃたくさん会っています。

――「こんな風になりたい」という欲求がない人は、どうしたらいいんでしょう。

吉永:なりたいイメージがない人は、何にもならなくていいのでは、と最近思っています。