奇妙なアカウント、発見

 ツイッターで読者の感想を集めていると、奇妙なことに気づいた。
 あるアカウントが、私の記事に批判的なことを書き込んでいるのだけれど、ニュアンスがほかと少し違うのだ。

 ちょっと… そっとしておいてあげようよ。彼は今、こんなところに出てる場合じゃないって。

 うちの会社のサポートセンターに送られてきたメールの内容とも一致している気がする。
 「クレーマーと思われるアカウントを見つけました」と上司にLINEで送ると、すぐに「アカウント名を教えてください」と返ってきた。アカウント名を教えると、「この人、フォローしておいたほうがいいですよ」という返事。

 「何でですか?」
 「最近のツイートを見るとわかりますよ」

 最近のツイート?
 あれ、ほんとだ。

 彼に聞いたよ、ホントのこと。私が勘違いしていたのか…。記事を書いた人とも話をしてみたいな。

 「フォローしておけば、向こうからダイレクトメッセージがくるかもしれません」
 なるほど。連絡を待ってみる価値はありそうだ。

 翌日、時間までにミーティングの準備はほぼ終えた。
 ただ、今後の新規事業につながるかどうかという話だけは、うまくまとめられなかった。

 「じゃあ、行きましょうか」
 と上司に声をかけられた瞬間、送られてきたメールに、私の目は釘づけになってしまった。
 社内の人からのメールだった。